カテゴリー別アーカイブ: 花一輪

vol.1024 「お客様への配慮」

vol.1024 「お客様への配慮」 2009.11.1
 さざん亭徳山店 中村 英太郎
 先日のお客様からの【ご意見はがき】でお褒めの言葉をいただきました。
 「こちらの店の副店長の中村さんは、とても接客の良い方で感心致しました。順番を書くのを私が忘れていたのですが、『気がつかないで申し訳ありません。』と言われ、こちらの方が申し訳なく思わされました。ありがとうございました。」
 …ランチタイムでウエイティングのお客様が4組残すところになっていました。 そんな中、H様がお母様とお二人でご来店されました。
 ご来店は目に留まったのですが、ウエイティングカードにはお名前の記入をされていませんでした。そして後からもお客様が来店され、本来H様の記入欄に違うお客様のお名前が書かれていました。私たちはお客様のお名前は直ぐに聞きカードに記入するのが当たり前なのですが、私はH様にメニューを持っていく際にひそかにお名前だけ確認を取り、あえて記入しませんでした。その日は客席の回転もスムーズに行き、席が3席片付いた時点でH様を含む前後3組のお客様を同時に席にご案内しました。
 たまたまお茶も私がお出しする事ができ、H様から「すいませんでしたね。」とお言葉をいただきました。本来ならお客様に安心して待ってもらうためにはお名前をお伺いしなければなりませんが、状況を私なりに判断した結果、後からお名前をお伺いしました。その事でお客様からお礼をいただけるとは思いもしませんでした。お客様からのお褒めの言葉は嬉しいの一言です。
 私は今までフジマグループの沢山の店舗で勤務させていただきました。たくさんの失敗もしましたが、その経験のお陰で色々と勉強になり糧となっているのも事実です。
今は石田店長のもと日々勉強をさせてもらっていますが、店長のお客様に対する姿勢などまだまだ学ばなければならない事も沢山あります。
 これからもお客様に花一輪添えることはもちろんのこと、社員さんにも花一輪を精神で接していきたいと思います。

vol.1023 「古川さん奮闘記」

vol.1023 「古川さん奮闘記」 2009.10.26
 さざん亭モール周南店 岩崎 真美
 月曜日のランチタイムのピークが終わったときのことでした。洗い場の天河さんがゴミを捨てに行こうとしていたら、小学生が通路で吐いているのを見つけました。私は気になり駆けつけて「だ、大丈夫?」と声をかけましたが、小学生は吐き続けていました。どうしたらいいか判らず私の頭の中はパニック状態。あたりは「大変!大変!」と大騒ぎ。山本副長は入金に行ってて不在。
 そうしたら、パートの古川さん森野さんが駆けつけてきて、古川さんが「お母さんは?一人かね?どうしたかね?」と話しかけました。私はとりあえずお水を取りに行き通路に戻りましたが、古川さんの姿がありません。森野さんに聞いてみると「ゲームセンターにお母さん呼びに行った。」との事。御手洗いから帰ってきた吉村さんがサマンサ事務所に連絡をしました。
 5分位すると古川さんが、お母さんらしき人と、なんとサマンサの人まで連れて戻ってきました。古川さんに話を聞くと「お母さんがゲームセンターにいると聞いたから呼びまわって見つけてきたよ。」とさらっと言いました。「この人すごい!」係員に頼らず自らの力でお母さんを見つけ出したこと、サマンサの人を内線を使わず呼んで来たことの行動力・判断。日頃共に仕事しているのですが、こんないいところもあるんだなぁと感動しました。
 そしてサマンサの人達。嫌な顔せず黙々と仕事をしている姿。いつも今回のような状況で俊敏に嫌な顔せずこなす山本副長の姿をホールで見ている為、サマンサの人達の仕事振りには、私は胸が痛くなりました。
 私はさざん亭モール周南店に入って6年目。古川さんに対する思いや存在感が増して、私自身見習なければならない課題が出来て貴重な体験をした一日でした。これから私も花一輪を咲かせていきたいと思います。古川さん!こんな未熟な私ですがこれからもどうぞよろしくお願いします。

vol.1022 「チップ」

vol.1022 「チップ」 2009.10.26
さざん亭モール周南店 岡本 裕子
17日土曜の夜、あまり見慣れない5人家族の方が来られました。お茶を準備していると強面のお父さんがしぶい声で「トイレはどこですか?」と私に言われました。「出られて右の奥でございます。」と説明するとスタスタとトイレへ行かれました。そのお父さんの第一印象は“あのお父さん恐いわぁ・・・粗相のないように気をつけよう”でした。そのお父さんは無表情で(元からそんな顔なのかもしれませんが・・・)無精ひげでサングラスをかけていました。
注文をとっていると2歳くらいの娘さんに「1万円でいいか?」と聞いていました。私が注文をとり終えると恐い顔のお父さんが「ハイ、チップ」と言っておもちゃの1万円を私にくれました。突然のことにびっくりしましたが「ありがとうございます。実はこういうおもちゃの小さい1万円ほしくてずっと探してたんです。探したけどどこにもなくて・・・だから本当にうれしいです!ありがとうございます!」と本当にうれしくてちょっと興奮吟味で言いました。
なぜ見たら一発でおもちゃとわかるような1万円を探していたかというと、合コンの時や友達と食事に行った時など支払いの時にギャグで出したらうけるだろうなぁと思っていたからです。 お客様も予想外に私が喜んだのでびっくりされていました。でもとてもなごやかな雰囲気になりました。次の料理を運ぶと2歳くらいのお子さんが「ハイ」と言って私におもちゃの2千円札をくれました。「まぁ!こんなにチップくれるの?ありがとう。」と言うとお父さんやお母さんが笑っていました。ほしかった1万円のほかに2千円札をもらったので私は思わず「うれしいな!ヤッター!」と言いました。
最後の料理を持っていくとお父さんが「ハイ」と私に1万円札を差し出しました。今度は小さいおもちゃの1万円ではなく大きさもそのままで諭吉さんも描かれていました。私は「えっ!!マジ!?」と驚きました。でもよく見ると大きさも絵柄もとってもリアルなおもちゃの1万円でした。(正直がっくり・・・)偽物とわかりテンションは急降下です。「あっ、あ・・・ありがとう」というと「あっ、やっぱりお姉ちゃんわかった?あははは」と笑われました。心の中でヤラレターー!と思いました。「でもこのリアルな偽1万円札も使えそうですね!ありがとうございます。ところでどこで売ってるんですか?」ちゃっかり聞く私です。会話が盛り上がりました。

もらってばかりでは悪いので何かお返ししたいなぁと思った私はいろいろ考えて自分の財布の中におもちゃの小判が入っていることを思い出しました。これをあげたらきっと喜ぶしウケるぞ!と思った私はさっそくその御家族の所へ行き「もらってばかりで悪いからお礼にこれあげるね。」と小判を娘さんにあげました。本当にありそうな小判だったのでお父さんやお母さんは一瞬止まっておられましたが「偽物の小判です。うふ」仕返し大成功です。お母さんは「本当にこういうの集めるの好きなんじゃね。うふふ」と笑われていました。お子様も違う種類のお金が増えて喜んでくれたと思います。
偽札のチップからお客様の距離が縮まったように思います。楽しい雰囲気でお食事されて嬉しいです。強面のお父さんもおちゃめなところがあるんですね。人は見かけによりませんね。偽1万円札はファッションセンターしまむらに売ってあるそうです。今度買いにいこうっと。
vol1022

vol.1021 「逆説の10ヵ条(それでもやはり)」

vol.1021 「逆説の10ヵ条(それでもやはり)」 2009.10.18
 代表取締役社長 藤麻 一三
『逆説の10ヵ条』
人は気まぐれで、わからずやで、いつも自分のことしか頭にない。
それでもやはり、人を愛そう。

良いことをすると、何か下心があるに違いないと人は勘ぐる。
それでもやはり、良いことをしよう。

成功すると、うわべだけの友と本当の敵ができる。
それでもやはり、成功しよう。

今日良いことをしても、明日になれば忘れられてしまう。
それでもやはり、良いことをしよう。

正直かつ率直に行動すると足をすくわれやすい。
それでもやはり、正直かつ率直に行動しよう。

壮大な人物が壮大な夢を描いても、往々にしてちっぽけな連中のちっぽけな了見につぶされてしまう。
それでもやはり、壮大な夢を描こう。

人は敗者には同情するが勝者にしか従わない。
それでもやはり、敗者のために闘おう。

何年もかけて築き上げたものが一夜にして崩れ去ることもある。
それでもやはり、築き上げよう。

困っている人に救いの手を差し伸べてもいつか恩を仇で返されるかもしれない。
それでもやはり、困っている人には救いの手を差し伸べよう。

世のため人のために精一杯尽くしても理解を得られるとは限らない。
それでもやはり、世のため人のために精一杯尽くそう。

ケント・M・キース

vol.1020 「活力朝礼を導入し、元気あふれる職場を」

vol.1020 「活力朝礼を導入し、元気あふれる職場を」 2009.10.18
 代表取締役社長 藤麻 一三
 米証券大手リーマン・ブラザーズが経営破綻し、世界が「100年に1度」の経済危機に包まれてから1年を迎えました。日本国内でも雇用の悪化に歯止めがかからず、7月の完全失業率は過去最悪の5.7%。有効求人倍率も0.42倍で、3カ月連続で過去最悪を更新しています。(『朝日新聞』8月29日)
 このような経済危機の中で、5万社超の会員を有する倫理法人会には「これくらいの不況に負けてたまるか」と真正面から逆境と向き合い、労使一体となって不況を乗り越えるべく行動を起こしている経営者も少なくありません。「倫理法人会憲章」活動指針の第3項において、《「明朗」「愛和」「喜働」の実践により、躍動する職場づくりを推進する》と掲げていますが、その活力源となるのが朝礼の実施です。茨城県倫理法人会に所属するホテルYでは、今年3月から『職場の教養』を使った活力朝礼を実施しています。常務である若女将とのQ&A形式により、その取り組みの状況をご紹介しましょう。
Q・活力朝礼を導入された動機は?
A・15年程前からミーティングの必要性を感じていましたが、従業員の勤務時間帯がバラバラなので実施できませんでした。昨年5月に倫理法人会に入会し、MSで開始前にやっている「役員朝礼」に参加して、「これならわが社もできる」と判断し社長に相談したところ、ふたつ返事で導入することができました。
Q・活力朝礼を導入する以前の社風は?
A・従業員とパートさんとのコミュニケーションが今ひとつ噛み合わず、お互いを思いやる雰囲気もありませんでした。お客さまに対しても「サービスしてやっている」といった不遜な態度が露わでした。経営者もそれを見て見ぬふりで、「おもてなし」とは大きく離れたものでした。
Q・活力朝礼を導入して良かった点は?
A・①1日1回全員が集まることにより、皆が笑顔で仕事をスタートできるようになった。②お客さまからのクレームが徐々に少なくなってきた。③全従業員が進んで仕事に取り組むようになった。④従業員同士の中傷もなくなり風通しがよくなった。⑤不思議なことに、朝礼中にお客さまからの予約の電話が入るようになった。
Q・今後、どのような朝礼を目指していきたいですか?
A・より明るく楽しい職場になるよう、元気な朝礼を目指していきたいです。
 数年前、T県が全倫理法人会員に「朝礼に関するアンケート調査」を実施したところ、実施率は28 %にすぎませんでした。もちろん県により単会により異なるでしょうが、活力朝礼は倫理研究所が熱くお勧めしている強力な「商品」の一つです。『職場の教養』を使った活力朝礼は、会員の皆様の「特権」とも理解して頂くべきものです。先の見えない不況を乗りきるためにも、ぜひ朝礼に着手していただき、またすでに実施している企業においては、さらに創意工夫を重ね、「より明るい、元気のみなぎる朝礼」の実践を重ねていきましょう。
 「たかが朝礼、されど朝礼」です。

vol.1019 「存続」

vol.1019 「存続」 2009.10.13
 代表取締役社長 藤麻 一三
 みなさん、伊勢神宮の建て替えは何年に一度かご存知ですか。
 私は100年位かなと思いましたが、実は20年に一度建て替えるのです。これを「式年遷宮」といい、次回は第62回式年遷宮が平成25年に行われます。ということは62回×20年として1240年も伊勢神宮は存続することになります。しかもその建て替え費用はなんと100億円以上です。えらいもったいない話しです。20年に一度100億円以上をかけて建て替えをするのです。
 これは構造上の問題ではありません。構造上は50年でも100年でも持つような構造ですが、100年単位で行うと宮大工の技術が継承されない可能性があるので、あえて20年で行っているのです。
 事業を継承するためには、20年に一度は建て替えをしないといけない、つまり、事業のいろいろなことを見直さないといけないということです。事業の一番の目的は存続です。皆さんの企業は100年先も存続していますか。当然存続のために何をしてもいいというわけではありません。やはり人のお役に立たないといけませんね。
 「とらや」という和菓子の老舗があります。約480年続いている会社です。
とらやの社長さんは「変えてはいけないものと、変えないといけないものがある。」とおっしゃいました。私は変えてはいけないのは「味」と思いましたが、味は変えないといけないと氏は言います。よく考えれば480年前の味覚と今の味覚は全く違いますよね。これは時代に合わせて変えていかないと存続できません。
 では変えてはいけないものは「真心」とおっしゃいました。心をこめてお客さんの喜ぶ顔を思い浮かべて和菓子をお作りになっているのでしょう。
 これが存続の秘訣です。つまり「商法」(商いの方法)は時代に合わせて変えないといけないが、「商道」(理念)は変えてはいけないと言うことです。

vol.1018 「花」

vol.1018 「花」 2009.10.13
さざん亭三次店 濵中 一恵
以前“花”について書きましたがその続きです。
いつもたくさんの花を、可愛くそして美しく生けてくれているのがパートの原美加さんです。横で見ていると、何気なしにポンポンと大きな花瓶に花を入れていくのですが、出来上がったその姿はいつもカーリー(仮屋崎省吾)並みです。センスが光っています。
花はパートの青島さん、永谷さん以外にもお客様からもたくさん頂いています。お客様の畑や温室で育った花です。
あるお客様は、店内に花がたくさん飾ってあることに気付かれ、「花を飾るのは会社の方針なの?」と店長に聞かれたそうです。そのお客様は店長の知り合いということもあり、それ以来、たくさんの花を持ってきて下さるようになりました。
また、あるお客様は、私たちが分からなかった花の名前を教えてくださり、笑顔で帰って行かれたのですが、数日後インターネットで調べたらその名前が間違っていることに気付かれ、電話を掛けて来て下さいました。ちょっとした事ですが、電話を受けた私は、小さな花一つでお客様の温かい心に触れることが出来て、とても感動しました。
三次店は、従業員は勿論のこと、たくさんのお客様から愛されているお店です
vol1018

vol.1017 「一歩一歩」

vol.1017 「一歩一歩」 2009.10.2
 代表取締役社長 藤麻 一三
 「ただ毎日毎日、一ミリでも進んでいけば、ジャンプなんかしなくてもいい。誰も助けてくれないなら、自分で一歩一歩進むしかないんですから。人生には苦しいこともあるし、嘘と言いたくなるほど辛いこともある。でも、神様は絶対に無理な宿題は出さない。その人に与えられた宿題は、絶対にその人自身がクリアできるものなんです。乗り越えようなんて思わなくても、一歩ずつ進んでいけば、いつの間にか乗り越えてしまっている。その時、初めて自分に自信が待てるんだと思います」 ロバート・デ・ニーロ

vol.1016 「空の上のクイズ大会」

vol.1016 「空の上のクイズ大会」 2009.10.2
 代表取締役社長 藤麻 一三
 機内食のトレイが片付けられたころ、男性の声でアナウンスが入った。
 「皆さんこんにちは。客室乗務員の○○です。お食事はいかがでしたのでしょうか。さて、今日は子どもの日。初めて飛行機に乗られるお子さんもいらっしゃるかと思います。そこで、少しでも飛行機のことを知っていただくためにクイズを出します。」
 機内はざわざわした。
 「この飛行機はたくさんの燃料を積んでいます。では、いったいどこに積んでいるでしょうか。」
 再び、ざわざわ。
 「実は、なんと両側の翼に積んでいるのです。安定して飛行するためにバランスを取っているのです。」
 「ではもう一問。今乗っているこの飛行機を買うと、なんぼするでしょうか。」
 あちこちで口々に金額を言うのが聞こえた。
 「正解は、もちろんジャンボ。」
 まじめに考えていた人たちから、ため息が漏れた。ただの駄じゃれだったのだ。機内は拍手と笑いに包まれた。さらに
 「今の拍手に応えて、お子さんたちをコックピットにご案内します。」
 と。「わあ~」という子どもたちの歓声が聞こえた。私は、こんなアナウンスは初めてで驚くとともに、お客様を喜ばせるサービスに感動した。

vol.1015 「計画は執念で押し進める」

vol.1015 「計画は執念で押し進める」 2009.9.27
 代表取締役社長 藤麻 一三
 見える資本の価値から見えない資本への価値へと、世の中がシフトしつつある昨今。トップとしての行動哲学を強く求める経営者が増えてきました。今日まで、日本経済を支えてきたトップリーダーは数多く存在しますが、その中の一人に土光敏夫という人物がいます。
 氏は、大学卒業後に石川島重工業に入社。タービン製造技術を学ぶためにスイスへ留学し、当時、猛烈な働きぶりから「土光タービン」とあだ名をつけられました。昭和二十五年、経営危機にあった石川島重工業の社長に就任し、徹底した合理化で再建に成功。その後、東京芝浦電気の再建にも乗り出し、就任時の取締役会において「社員諸君にはこれから三倍働いてもらう。役員は十倍働け。俺はそれ以上に働く」という名言を残しました。
 以後、熱烈な努力と実績を買われ、経団連会長に就任。日本経済の安定化と行政改革に着手し、日本の経済界を牽引し続けたのです。反面、その立場の重さからは想像ができないほど、一般庶民よりも質素な生活をしていました。「メザシの土光さん」と呼ばれたごとく、まさに言行一致の経営者としても名高く、『経営の行動指針』(産業能率大学出版部)には、次のような氏の行動哲学が記載されています。
 いったん計画したものは、万難を排して完成させよ。その中で人間形成ができる。
 計画とは「将来の意思」である。将来への意思は、現在から飛躍し、無理があり、実現不可能にみえるものでなくてはならない。現在の延長線上にあり、合理的であり、実現可能な計画は、むしろ「予定」とよぶべきだろう。将来への意思としての計画は、本来困難なものなのだ。困難を受け入れ、困難にいどみ、困難に打ち勝つモチーフを、計画は自らのうちにもたねばならない。
 計画は、個々人にとっては、自己研鑽の場をつくる高い目標を掲げ、なにがなんでもやりぬく強烈な意思の力によって、群がる障害に耐え、隘路(あいろ)を乗り越える過程で、真の人間形成が行なわれる。そして艱難を自らに課し続ける人間のみが、不断の人間的成長を遂げる。
 計画とは、結局、自分のものであり、自分のためにある。そのことを各人が自覚したとき、計画は真の力を現わす。
 
他にも「やるべきことが決まったならば、執念をもってとことん押しつめよ。問題は能力の限界ではなく、執念の欠如である」とも語っています。
 企業においても個人でも、事を成すには必ず計画を立てます。立てた計画に対しては「必ずやり遂げる」という強い信念と果敢な努力を続けていくところに、組織も人も脱皮・成長します。苦しく辛い中にこそ、本物の成功の原理原則が潜んでいます。土光氏の言葉を糧とし、計画を完遂する喜びをかみしめたいものです。