vol.1073 「姉さん事件です!」 2011.08.30
のん太鮨防府店 寺田 雄太
お盆の繁盛期が終わった頃のランチタイムの出来事です。お盆明けという事もあり、まだ店内は忙しく賑わっていました。そんな中、ボックス席に親子三世代でお食事をされているお客様がいらっしゃいました。
いつも通りの有線のBGMに、お客様の会話、スタッフのやり取りの会話。私は鮨を握りながら子供が元気いっぱいに走り回る音が聞こえていましたが、次の瞬間お母さんが「血が出てるー!」と叫ぶ声が聞こえてきました。
反射的に振り向くと、お母さんに抱かれている子供さんの頭部から血が出ており、床にまで垂れていました。はっきりと原因は分かりませんが、はしゃいでいてどこかで頭を打たれたようです。とっさに“ヤバイ”と感じ、握り場から急いでお客様の所に行き、“取りあえず止血しなければ”と綺麗なタオルを渡し、すぐに救急車を手配し、無事搬送されて行きました。その後お客様からお店に「お盆で防府にある実家に帰省中で、無事自宅(名古屋)に到着しました。ありがとうございました」とご連絡がありほっとしました。
日々営業の中でも、お客様の不注意でお汁をこぼしたり、スプーンを落としたり、お子様の手や口を拭くおしぼりを探されていたり、『今』お客様が何を必要とされているのかを察知し、お客様に呼ばれてするのではなく、自ら気付き行動していくことが『お客様の期待値以上のおもてなし』に繋がるのではないかと改めて感じました。
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vol.1072 「これぞ接客の歓び」
vol.1072 「これぞ接客の歓び」 2011.08.21
さざん亭三次店 濵中 一恵
お盆も終わり、一息つきかけたある日の晩、八丁櫓の森永店長を通じて八丁櫓の常連様Y様からお電話をいただきました。電話では「今度ゆっくり話がしたいね。」と言ってくだり、以前私が八丁櫓に勤めていた頃、ご家族と一緒に飲もうと誘っていただいていたことが実現していないことなど、思い出話に花が咲きました。
電話の途中、8月1日の『フジマグループ創立60周年記念 Wポイントカード会員様感謝の集い』の時、社長に「私の事を尋ねられたお客様がいらっしゃった。」と聞いていたので、もしやと思いY様にその旨伺ってみると、やはりそれはY様ご夫妻でした。
次の日社長に、感謝祭の時のご夫妻がY様であった事、電話を頂いた事をメールで報告しました。すると、5分もしないうちに社長から電話を頂きました。社長との電話を終え、3年もお会いしていないお客様に覚えていてもらえる、気に掛けて頂ける、電話をして頂ける。接客という仕事の楽しさや歓び、たくさんの感動を受けることが出来ることを思い、一人ジ~ンと目頭が熱くなりました。
そして私の報告に対してすぐに社長から返答があったことに感動しつつ、永遠の憧れ、竹内トレーナーから教わった≪若さを保つ秘訣≫を思い出しました。
若さを保つ秘訣≪カキクケコ≫
カ・・・感動すること
キ・・・興味を持つこと
ク・・・工夫をすること
ケ・・・健康であること
コ・・・恋心を持つこと
vol.1071 「絵本が起こした小さな奇跡」
vol.1071 「絵本が起こした小さな奇跡」2011.06.16
さざん亭柳井店 岡本 裕子
皆さんもご存知だと思いますが、フジマグループでは被災地の人達のために、子供に笑顔の絵を描いてもらって、それを絵本にして送ろうという企画をやっています。
ある常連様のお子様にもその応募用紙を渡しました。この常連様はモール周南店にもよく来てくれていたお客様で、女優さんみたいな美人ママです。お子さんはママに似て目がぱっちりのハンサムボーイです。
そのご家族のお食事が終わりレジで私が待っているとその美人ママが絵をもって来てくれました。「ありがとうございます。」と言って受け取ろうとすると「こんな下手な絵ですけどいいですか?」と言われるのです。「上手い下手は関係ないですよ。一生懸命描いてくれたらオッケーです。」と言って受け取りました。
するとお母さんが「実はこの子、障がいを持っていて普段絵とか書けないんです。でも、大地震があった人達に元気になってもらうため送るんだよと言って説明したら、絵を描いてくれて・・・うれしいです。こんなことってあるんですね。私がびっくりしました。」と美人ママは目を潤ませながらおっしゃっていました。
見た目にはどこにでもいる普通の男の子なので障がいをもっているなんて少し驚きでした。でも障がいを持っていても誰かを助けよう、喜んでもらおうという気持ちがこのような小さな奇跡を起こしたのでしょうね。私も“本当にこんなことあるんだなぁ”ととっても心が温かくなり嬉しくなりました。
誰かに喜んでもらおう!楽しいひと時をすごしてもらおう!これは私達接客業の原動力ですよね。私達の思いもこの男の子と同じですね。
さぁ!今日も一日お客様に笑顔で帰ってもらえるようにがんばりましょう!
vol.1070 「温かい気持ちになって」~23年度新入社員投稿
vol.1070 「温かい気持ちになって」~23年度新入社員投稿 2011.6.12
のん太鮨パセーラ店 山本 章平
新入社員研修を終えのん太鮨パセーラ店で働き始めて2ヶ月、ここでの仕事は毎日が新鮮でとても楽しいです。
お店というのはお客様がいて成立するものであり、そのお客様に対するサービスや気配りは常に考えなければいけません。
私がのん太に入ったのは2年前のアルバイトからでした。その当時、接客は恥ずかしくて疲れそうだし、そもそも自分には向いていないと思い、直接的にはあまりお客様と関わりのない裏の軍艦を担当していました。
しかしある土曜日、ホールの人数が足りずバッシングが間に合わなくなり、裏の私がホールに出ることになりました。バッシングに向かおうとしていた私に、ボックス席に座られていた家族連れのお客様が「おしぼりをください。」と言われました。「お待たせしました。」と持って行くと、お客様は「ありがとう」と笑顔で言ってくださいました。それはこれまでの仕事では感じた事のない、とても温かい気持ちになった一瞬でした。
私は接客に対するイメージというものが変わり、それからはお客様の前で働きたいと思うようになりました。今は握り場で常にお客様と関わっているという状況です。接客はとても緊張するし、まだまだわからないこともたくさんあります。しかしお客様の笑顔、食事という一日の心安らぐ時間を、私たちに預けていただけるということをありがたく大切に思い、そのお客様に期待値以上のおもてなしができるようこれからも日々パワー全開精進していきます。
vol.1069 「誠意ある対応」~23年度新入社員投稿
vol.1069 「誠意ある対応」~23年度新入社員投稿 2011.6.11
さざん亭柳井店 布村 絵梨
GWのある日のランチタイム、カウンター席に座っておられるお客様に私が料理を運んでいるときの事でした。
さざん亭の料理は食器が立派で重く、いつも運ぶ時に緊張します。特にカウンター席は人と人の間から料理を置かなければいけないので難しいです。GWということもありバタバタしていたので、私は少し急いでいました。そのせいか、置こうとしたときにトレーが傾いてしまい、お味噌汁をこぼしてしまいました。幸い火傷はされていませんでしたが、お客様のズボンの裾に少し汁がついてしまい、過去にこんなに焦ったことはないんじゃないかというくらい焦りました。
私はすぐに謝罪して「火傷はございませんか?お洋服は大丈夫ですか?」と心配の言葉を掛けました。お客様はそこまで怒っておらず、「あなたの服も大丈夫?ちゃんと避けなくてごめんなさいね。」と言ってくださりました。自分の制服を見てみるとズボンに味噌汁が結構かかっていて、それに気付かないくらい焦っていたようです。
その後は新しい味噌汁をお持ちして、お連れ様の料理を運ぶ時もお詫びをして、その方が帰られるときに店長に「もう一度謝って来なさい。」と言われたので外まで追いかけて「本当に申し訳ございませんでした。」と謝りました。すると「本当に大丈夫だから、気にしないで。」と言ってくださり、私の研修生という名札を見て「怒られるかもしれないけど頑張ってね。」と励ましの言葉まで下さいました。
お味噌汁をこぼし、服を汚してしまい、せっかく食べに来てくださったのに不快な思いをさせてしまったにも関わらず、このような言葉をかけていただいてすごく嬉しい気持ちになりました。“もう絶対にこのようなミスはしない。このお客様のためにも頑張ろう!”と思いました。また誠意を持って何度も謝ることはすごく大事だと感じました。
少しは慣れてきましたが、まだ料理を運ぶ時は不安があります。でも以前よりも注意して丁寧に運ぶよう心掛けています。これから先、ミスしないのが一番ですがやはりトラブルはあると思います。でも失敗よりもその後の対応が大切だと思うので、お客様に誠意を持って接していきたいと、この出来事を通して強く感じました。
vol.1068 「花一輪の心」~23年度新入社員投稿
vol.1068 「花一輪の心」~23年度新入社員投稿 2011.05.22
さざん亭徳山 村中 智美
本年度フジマグループの社員として入社し、さざん亭徳山店に配属となりました村中智美と言います。研修期間も終わり、今毎日たくさんのお客様を前に接客をしています。
色々と教わりオーダーが取れるようになった時の話です。お客様から「研修生ですか?頑張ってくださいね!」とか「良く出来ましたよ!合格ですよ。」と声をかけていただくようになりました。そんな風にお客様から声をかけてもらったりすると、とっても嬉しくて“今日も一日頑張ろう!”と勇気とやる気をいただいた感じがします。
今はまだまだ不安や慣れないことでオロオロして先輩方に大変迷惑をかけています。でも先輩方は優しく教えていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。
研修生ということもあり、今はお客様からフレンドリーに話しかけていただいていますが、フジマグループの社風にある「花一輪の心」を一人でも多くお客様に自分から行動できるよう、先輩方を見習って【積極的にフレンドリー】を目標とし頑張っていきます。
vol.1067 「また来るね」~23年度新入社員投稿
vol.1067 「また来るね」~23年度新入社員投稿 2011.05.22
のん太鮨下松店 高杉 直樹
4月に入社して研修も終わり、少しずつですが今の仕事にも慣れてきつつあります。のん太鮨ではお客様との距離が近く、研修中で体験させていただいたさざん亭とは違い、今でも常に緊張します。
ある日、ご来店されたお客様が席に着いて、少し時間が経ってからキョロキョロと何かを探し始められました。私は思い切って「何かお困りですか?」とお伺いすると、ぽん酢が欲しかったそうなのですぐにお持ちしました。その後もお水をお持ちしたりして、私としては当たり前の事をしただけなのですが、そのお客様からすごく感謝され、「また来るね。」と言って帰られました。
のん太鮨ではまだ少ししか働いていませんが、これからも些細な事にも気づき、常に攻めの気持ちで積極的に行動し、お客様をはじめ様々な人に愛されるような人になりたいです。
vol.1066 「みんなに支えられて」~23年度新入社員投稿
vol.1066 「みんなに支えられて」~23年度新入社員投稿 2011.05.22
のん太鮨下松店 相川 諒
研修ではいろいろといい経験をすることができました。
私は柔道をやっていた関係か、体を動かして覚えることは得意ですが、頭を使って覚えるのは不得意で、社是や行動指針などなかなか覚えられず、すごく苦戦しました。途中覚えられない自分が悔しく泣いてしまいました。しかしマネージャーや同期のみんなが、私が出来るまで待って下さり嬉しかったのです。ありがとうございます。
現場研修ではいろんなお客様と出会うことができました。その中で特に印象に残っているのは、お座敷の6名のお客様です。
そのお客様はご注文されるメニューが決まっていたらしく、お茶を持っていった私にすぐ注文されました。私はハンディを持っていなかったので、持っている方にお願いしようと思いましたが、皆さん忙しかったので、持っていたメモ用紙でオーダーを取りました。お客様ははじめ早口でしたが、書き易いように途中からゆっくり料理名を言って下さいました。最後に「研修生じゃったんやね。ごめんネ。がんばりぃよ。」と言っていただきとても嬉しかったです。
これから仕事をする中でいろんな方々と出会うチャンスがあると思いますが、その出会いを大切に頑張っていきます。
約5年間さざん亭モール店でアルバイトをしていました。部活の関係であまり出勤できない時もありましたが、モール店の皆さんが影ながら支えてくださったので今の自分がいるのだと思います。これからも宜しくお願いします。
vol.1065 「初心」~23年度新入社員投稿
vol.1065 「初心」~23年度新入社員投稿 2011.05.22
のん太鮨防府店 吉森 和樹
約2週間の研修を経てのん太鮨防府店に配属され、もうすぐ1ヶ月がたとうとしています。この間たくさんの人達を通じ多くの事を学びました。
私は以前マクドナルドでアルバイトをしていました。その時は正直な気持ちを言うと、お客様がたくさんお店にいらっしゃるとあまり嬉しくはありませんでした。時給で働いている私達にとっては、忙しくても暇であっても、1時間働けば700円なのだから、“楽な方がいいじゃん”としか思っていませんでした。
しかしこのフジマでの研修を経てその考えは丸きり変わりました。社長が講話の際こうおっしゃいました。「みんなのお給料は誰が払っていると思う?」と。私はこの言葉を聞き、もちろん社長や部長等の上層部の方だろうと思いました。しかし答えは違いました。「お客様」と社長はおっしゃいました。今思えばそれはとても当たり前の事です。お客様がご来店して下さって、私達が提供するサービス・商品をお金で買っていただく事によって、私達は生活できているのです。これが私がフジマに入社し学んだ、とても大切でこれから何を行なうにせよ基礎となるモノです。
のん太鮨防府店で、私は毎日握り場で17グラムのしゃり玉をつくりながら、時にはオーダーを取ったり商品を出したりしています。その時、私はよく親切なお客様と出会います。一度にたくさんの注文をされ、私の『研修生』と書いてある名札を見て、「大丈夫か?」と心配して下さるお客様。お寿司を一生懸命受け取ってくれ、「ありがとう。」と言うと、「どういたしまして。」と笑顔で言ってくれるお子様。このお店で働きお客様への感謝の気持ちを改めて学んでいます。
そしてこののん太鮨防府店には、とても親切で個性的な人が多いです(笑)。時には、厳しくご指導して下さる方や、いつもおもしろくご指導して下さる方。そんな十人十色のお客様、従業員がいらっしゃり、今の自分がいるのだと思います。ここでも私は感謝の気持ちを持つ事を学びました。
私には親がいて、会長がいて、社長がいて、鶴崎部長がいて、盛矢先生がいて、有吉マネージャーがいて、清水マネージャーがいて、石田さんがいて、研修中ご指導して下さった方々がいて、同期の社員がいて、同じ職場で働く人達がいて、お客様がいて、たくさんの人がいて今の私があります。全ての人に感謝する今のこの『心』を忘れず、これからも頑張ります!
vol.1064 「心を込めて誠意ある対応を」
vol.1064 「心を込めて誠意ある対応を」 2011.03.03
のん太鮨山口店 藤井 元貴
「プルルル」「プルルル」朝礼中、1本の電話が鳴りました。「昨日の夜お持帰りをしたんですが、金額が違うんですけど・・・。」とクレームの電話。お客様に内容をお伺いすると、『上盛り』を頼んだのに、レシートには『特上盛り』で会計されているとの事でした。
急いで清水MGに連絡をとり、クレームの内容、さらにそのテイクアウト商品はネタの品切れが多くお客様に十分満足いただけるものではなかった事を伝えると、それなら「もう一度のん太鮨の美味しいお鮨を完全な形で食べていただこう。」ということになりました。
お客様に会計の事だけでなく、昨日のネタが不完全な状態での提供になった事も謝罪し、返金だけでなく、新しいお鮨をお持ちすることを約束しました。
そしてお客様の家に謝罪に伺うと、怒られた様子もなく、むしろ「お鮨までわざわざありがとうございます。」と逆に感謝され、「また注文します!」との言葉をいただきました。
たとえクレームが起きたとしても、今回のように心を込めて誠意のある対応を迅速にしていけば、お客様との距離が縮まり、悪い印象も良い印象に変わるものだと改めて学ばせて頂きました。
今後も地域1番店を目指し、お客様に愛されるお店にしていきたいです。