vol.1069 「誠意ある対応」~23年度新入社員投稿

vol.1069 「誠意ある対応」~23年度新入社員投稿 2011.6.11
さざん亭柳井店 布村 絵梨
 GWのある日のランチタイム、カウンター席に座っておられるお客様に私が料理を運んでいるときの事でした。
 さざん亭の料理は食器が立派で重く、いつも運ぶ時に緊張します。特にカウンター席は人と人の間から料理を置かなければいけないので難しいです。GWということもありバタバタしていたので、私は少し急いでいました。そのせいか、置こうとしたときにトレーが傾いてしまい、お味噌汁をこぼしてしまいました。幸い火傷はされていませんでしたが、お客様のズボンの裾に少し汁がついてしまい、過去にこんなに焦ったことはないんじゃないかというくらい焦りました。
 私はすぐに謝罪して「火傷はございませんか?お洋服は大丈夫ですか?」と心配の言葉を掛けました。お客様はそこまで怒っておらず、「あなたの服も大丈夫?ちゃんと避けなくてごめんなさいね。」と言ってくださりました。自分の制服を見てみるとズボンに味噌汁が結構かかっていて、それに気付かないくらい焦っていたようです。
 その後は新しい味噌汁をお持ちして、お連れ様の料理を運ぶ時もお詫びをして、その方が帰られるときに店長に「もう一度謝って来なさい。」と言われたので外まで追いかけて「本当に申し訳ございませんでした。」と謝りました。すると「本当に大丈夫だから、気にしないで。」と言ってくださり、私の研修生という名札を見て「怒られるかもしれないけど頑張ってね。」と励ましの言葉まで下さいました。
 お味噌汁をこぼし、服を汚してしまい、せっかく食べに来てくださったのに不快な思いをさせてしまったにも関わらず、このような言葉をかけていただいてすごく嬉しい気持ちになりました。“もう絶対にこのようなミスはしない。このお客様のためにも頑張ろう!”と思いました。また誠意を持って何度も謝ることはすごく大事だと感じました。
 少しは慣れてきましたが、まだ料理を運ぶ時は不安があります。でも以前よりも注意して丁寧に運ぶよう心掛けています。これから先、ミスしないのが一番ですがやはりトラブルはあると思います。でも失敗よりもその後の対応が大切だと思うので、お客様に誠意を持って接していきたいと、この出来事を通して強く感じました。