vol.1084「お客様からの贈り物」2012.10.31
のん太鮨パセーラ店 加藤 亮太
のん太鮨パセーラ店ではお客様と会話させていただくチャンスに恵まれることが多く、かなり昔からお世話になっているお客様とは、寿司やネタの話の他にもプライベートな事をお話させていただいていました。
私が独身の頃は「最近は飲んで帰ってばっかりで・・・」と言うと「はよ~彼女作りんさい!」ようやく彼女が出来たとお伝えすると「いつ結婚するんね?」そして今年の社内大会の5年表彰で社長から文面で少し触れていただきましたが、『できちゃった』ではなく『授かり婚』に至った時も「赤ちゃんはいつ生まれるの?いい産婦人科教えようか?」と本当に親のように声をかけてくださるお客様もいらっしゃいます。
そしてついに9月下旬に長女が誕生しました。
お客様に無事出産したことをお伝えすると「おめでとう!これから夜泣き大変よ~」と、また有難いお言葉をかけていただきました。その後お客様がお帰りになられ、しばらくして再びお客様が御来店されたので“お忘れ物かな?”と思っていると「加藤君、これ出産祝い!」飲食店のいちスタッフにわざわざその日の内にプレゼントを用意してくださったのです。また別の日には「こないだ生まれたって聞いたから・・・」とお店に足を運んでくださり、娘の名前入りの洋服を下さったお客様もいらっしゃいました。
娘の名前は『千愛(ちあ)』と名づけました。“たくさんの人に愛されてほしい”という想いを込めた名前です。いつか娘に「おまえは名前の通り、父さん母さん、じいちゃん、ばあちゃん、父さんの会社の人達、友達のみんなだけでなく、父さんの働いているお店のお客様にまで、たくさんの人におめでとうって言ってもらって生まれてきたんだぞ!」と誇りをもって語ることができるなんて、本当に嬉しく思います。この喜びこそ、お客様からいただいた最高の贈り物です。本当に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました!
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vol.1083 「楽しくやり甲斐のある仕事」
vol.1083 「楽しくやり甲斐のある仕事」 2012.07.16
のん太鮨山口店 武田 真吾
7月1日の日曜日に常連のO様がご家族で来店されました。最近は旦那様が忙しいらしくお持ち帰りが多かったのですが・・・。
O様との出会いは2年以上前に家族でご来店され、次女のMちゃんが私の4歳の娘と同じ名前で同じ年だった事がきっかけでした。去年の9月24日に来られた際、お祝いみたいな雰囲気だったので、私が握り場から「何かのお祝いですか?」とお聞きすると、旦那様が「うちのMの誕生日で、Mがお鮨のお兄ちゃんの所が良いと言って聞かないんですよ!」と嬉しい言葉をいただきました。そこで割引券を「僕からのお祝いです。」と手渡し、「うちのMも来週の28日が誕生日で4歳になるんですよ。」と何気ない会話をしました。O様もご家族も楽しく食事され帰られました。
次の週の28日、子供の誕生日で休みを貰い家族で出かけていたら、当時山口店だった脇本さんからメールが届き、「常連様のO様が武田さんのMちゃんにと誕生日プレゼントを届けてくれています。」と書いてありました。驚きとともにものすごい感動が湧いてきました。O様は来店の際の何気ない会話を覚えていて、私が休みで居ない事も知っていたにも関わらず、私の子供の為にプレゼントを届けて下さったのでした。とにかく感動の一言でした。私が飲食店の仕事を楽しくやり甲斐のある仕事だと思えるようになったきっかけは、O様ご家族とのこの出会いでした。
お帰りの時に「今日が山口最後の外食なんですよ。」と言われ、驚きを隠せず他のお客様も居ましたが、「えっ!何かあったんですか?」と大きな声で言葉を返すと、O様が「転勤で神戸に行く事になり、今日が最後なので武田さんの所に行こうと家族みんなで話したんですよ。」とまた感動の言葉でした。握り場の皆に「ごめん、ちょっとレジに行く。」と言ってホールに出てO様ご家族に挨拶しました。
O様のお子様皆が私の所に来て、飲食中に書いた私の似顔絵と手紙を3枚もらい、長女Yちゃん・次女Mちゃん・三女Kちゃんが「お兄ちゃん本当美味しかった~。絶対また食べに来るね。」と順番に握手をしました。YちゃんとMちゃんが目を潤ませているのを見て、この仕事をしてきて5年になりますが、初めて感動で泣きそうになりました。(ほぼ泣いていました)最後に旦那様と握手し、「武田さんも今のまま頑張って下さいね。」と言って下さいました。
O様との出会いは一生忘れられない大切な出会いです。O様がいつの日かまた食べに来られた時にガッカリされないように、これからもお客様との出会いを大切に、気持ちを込めてお客様に接していきます。
「O様、本当にありがとうございました。いつの日かご家族で食べに来ていただける事を心よりお待ちしています。」
vol.1082 「思い出の場所」
vol.1082 「思い出の場所」2012.02.16
さざん亭柳井店 岡本裕子
2月8日水曜日昼ごろ、上得意様のK様が息子さんご夫婦4人でいらっしゃいました。いつも来られるおじいちゃんの姿が見えなかったので「あれ?今日はおじいちゃん来られないのですか?」と尋ねると、ご家族の方が悲しい顔をされ「実は昨日急に亡くなったの。明日お葬式なの。」と言われました。“えっ!あんなに元気なおじいちゃんだったのに信じられない・・・”とショックでした。
Kおじいちゃんとの出会いは、私が柳井店に転勤して間もない頃でした。帽子をかぶった背の高いおじいちゃんがご家族と一緒に来られていて、パートの沖原さんから「あの方はK様と言って常連様なの。おじいちゃんはいつも決まって『寿司生そば御膳』を食べるの。覚えといてね。あのおじいちゃん90歳超えてるそうよ。」と言われ、「えーっ!90歳?めっちゃ元気!ちゃんと歩いて店に入って来られましたよね。すごい!」と驚いたのを今でも覚えています。
そんな元気なおじいちゃんですが、最近は荷車を引いて歩いておられ、“足腰が少し弱くなられたのだなぁ”と心配していました。無表情で無口なおじいちゃんでしたが、たまにシワくちゃな顔をクシャッとして笑う顔が、なんとも可愛らしい食欲旺盛でした。
ご案内をしてお茶を出す時に、「おじいちゃんの分です。」と言って一人分多く出しました。ご家族が目を潤ませながら「ありがとう。」と言っておられました。注文の時、息子さんが「おじいちゃん、いつも『寿司生そば御膳』ばっかり食べてたよなぁ・・・。じゃあ今日は僕これ食べようっ!」と声を震わせながら言われました。それを見ていた私も、おじいちゃんを思い出して目に涙がいっぱいになり、オーダーを繰り返す声が震えました。
オーダーを復唱し終えると「あんなに元気だったのに信じられない・・・。」と言って私は泣きそうになりました。そんな私を見ていた御家族の方が「おじいちゃんは本当にさざん亭に来るのが楽しみでねぇ。どこに食べに行く?って聞いたら、必ずさざん亭がいいって言うの。」と言われました。それを聞いて益々涙が溢れそうになり「明日はお葬式だというのに、わざわざ、さざん亭に来てくれてありがとうございます。」と半べそを隠すように一礼してその場を離れました。
店長の許可をとり「食後にサービスでコーヒーをお持ちします。」と言うと「そう?じゃあ、コーヒーいただこうかしら。おじいちゃんのおかげでコーヒーサービスしてもらえた(笑)」と喜んでおられました。コーヒーも一人前多く持っていくと「みてみて、おじいちゃんの分もあるよ。」とおばさまが喜んでおられました。「あのう、ところでおじいちゃんはいくつだったのですか?」と聞くと「97歳よ。お母さんは91歳まで生きたの。100歳までがんばろうねって言ってたんだけどね。」と言われました。「97歳?!えーっ!すごい!90歳は超えていると知っていましたが97歳とは!すごく元気なおじいちゃんでしたね!」年齢を聞いてびっくりしました。
ここ、さざん亭柳井店はK様ご家族にとっておじいちゃんを思い出す空間であり、おじいちゃんとの思い出の場所なのです。“ご家族にとってそんな大切な店になれたことが、従業員としてとても幸せな事だなぁ”と心から思いました。
Kおじいちゃん どうか安らかにお眠りください。
vol.1081 「常連様にサプライズプレゼント」
vol.1081 「常連様にサプライズプレゼント」 2012.01.04
さざん亭柳井店 岡本 裕子
さざん亭柳井店には常連様がたくさんおられますが、その中にS様とぶんちゃんという、月5回以上来られる超常連様がいらっしゃいます。いつも二人は冗談を言いながら楽しそうにお食事をされます。
ある日二人が来られた時、ぶんちゃんはリーゼントでバッチリ決めてスーツ姿、S様もロングスカートで上品な着こなしをしておられました。いつもと違う感じに「今日は何かあったのですか?」と聞くと、ぶんちゃんが歌のコンテストに出ているそうです。その事もあってか、その月は4日間連続で来られたこともありました。私が「昨日も一昨日も御来店ありがとうございます。」と言うとS様が「今日で4日間連続よ~すごいでしょ~賞状もらわんといけん。」と言われたので、おかしくて三人で大笑いしました。
ぶんちゃんは持ち前の才能と努力で順調に勝ち進み、準々決勝まで進まれ、504人中34人の中に残ったそうです。これはすごい事だと思います。「もし優勝したらご飯おごってね。」と言われたので、「来週コンテスト頑張ってください!応援しています。ご飯おごりませんけど~(笑)」と答えてその日はお見送りしました。
しばらくして御来店されたので「コンテストどうでしたか?」と聞くと、落選したらしく、少しへこんでおられました。そんな二人を見て“何かできないかな~?”と考えていると、「賞状をもらわんといけん」という言葉を思い出しました。“S様に賞状をあげたらウケるかな”と前々から考えていましたが“ぶんちゃんにも残念賞ということで賞状をあげたら喜んでもらえるかも?”と思ったので二人にあげることにしました。
パソコンでマウスをカチカチして賞状を作りました。額縁は100均で買い、包装紙に包んで御来店されたときに「プレゼントです!」と言って渡しました。夜8時過ぎに店に電話があり、S様が「賞状ありがとう!アハハハ」と笑っておられたので嬉しくなりました。「開けた瞬間笑いましたか?」と聞くと「笑った笑った!大笑いしたよ~!」と楽しそうに言っておられました。ぶんちゃんも「大会でトロフィーもらったけど、トロフィーよりこっちの賞状の方が嬉しいよ!トロフィーの隣に飾ったよ。ありがとう!」と喜んでおられました。“やったー!大成功!”と心の中でガッツポーズです。
後日二人が来られ「賞状ありがとう!本当にうれしかったよ。俺が死んだら棺の中まで持っていくよ。」と言っておられました。そんな嬉しい言葉をかけてもらって、私も心から嬉しかったです。
vol.1080 「花一輪の種まき」
vol.1080 「花一輪の種まき」 2011.11.06
のん太鮨パセーラ店 加藤 亮太
今年度初め、社長より『咲かせよう!みつけよう!広げよう!今日もみんなで花一輪!』についてお話をしていただきました。正直なところ“そうなったらもっといいお店になるだろうな”という気持ちはありましたが、今一つ踏み込めずにいました。お互いの良いところをみんな気づいてはいましたが、上手く表現できない、そんな気持ちがあったのです。
今回、日替わりで店舗ごとの『今日の花一輪』をメールで送信するということになり『今日の花一輪』について考える機会が増えました。最初は“現段階では『営業報告書』の一部分をとりあげ紹介することになるだろうな”と考えていました。でも私はそれが嫌でした。それって『つくろった花一輪』な気がしてならなかったのです。
『今日の花一輪』を通して『お互いの良さを見つけ、認め合い、そしてそれを喜びとしてみんなが成長していく』そんな花一輪がもっといっぱい咲いてほしい。そんな思いから、パセーラ店では、『今日私が見つけた花一輪』という用紙をいっぱい作りました。お客様とのつながりを通して感じた事、従業員間で嬉しく感じた事、『ありがとう』と思ったこと、それを用紙に書いて提出してもらう事にしました。そして朝礼で「是非皆さん花一輪投稿してください。」とお話をさせていただきました。
その日の営業終了後、投稿箱の中を見ると一枚の投稿用紙が入っていました。「私が時間までにできなかった仕事をやってくださってありがとう」という内容でした。
もしかするとそれって『当たり前』のことかもしれません。けれど『当たり前』って思うと花一輪を見つけることもできないと思うのです。そんな『当たり前』のように思えるかもしれないことを、「ありがとう」と書いてくれた事。それを見た時嬉しくてしかたがありませんでした。始めて良かったと思いました。
実際のところ、投稿数はまだまだ少ないです。でもそんな思いをもってくださるスタッフがパセーラ店に居る事を誇りに思います。そしてその思いを広げていきたい。だからこそこの『今日花一輪投稿用紙』は続けていきたいです。
「花一輪を広げる花一輪をありがとう」それが私の一番に感じた花一輪です。
vol.1079 「センスいいですね!」
vol.1079 「センスいいですね!」 2011.10.31
のん太鮨パセーラ店 加藤 亮太
のん太鮨パセーラ店はお車ではなく、電車やバスといった公共交通機関を利用してご来店される方が多くいらっしゃいます。そのため、ディナータイムにはビールや熱燗などのお酒を中心としたご注文が大半です。そこで!10月より『ディナータイム限定一品メニュー』を始める事にし、少しでも売り上げにつなげられるよう日々奮闘しています。
ホールスタッフさんには毎日それぞれの『私のおすすめメニュー』を決めてもらい、そのメニューの『販売担当』となってお客様におすすめしていく、という取組みを行っているのですが、「私たちも何かやろうではないか!」と握り場内でも盛り上がり、あれこれと思案していると、当店美術担当(?)の井上さんが「一つアイデアがあります。」とニヤリ。数日後には、おすすめ一品メニューが一つ一つ丁寧に書き込まれた扇子が完成していました。
花一輪のタイトルはそれを見た私が言ったセリフなのですが(シャレではありません)思わずそう言ってしまうほどに本当に素晴らしい作品でした。早速BOX席に設置したのですが、“それだけじゃぁ面白くないなぁ”とホールさん一人一人に扇子を持ってもらうことにしました。何を注文しようか悩んでおられる方に気づいたら、「こんなメニューもありますよ。」と扇子を開きながらおすすめする、という大胆な作戦にでることにしたのです。
予想通りお客様は最初あっけにとられたような顔をされていましたが、その後「じゃあ、それもらおうか!」とニッコリ。井上さんの扇子をきっかけにお客様にも従業員にも笑顔が生まれ、大変嬉しく思います。
vol.1078 「みんな一緒に『いらっしゃいませ!』」
vol.1078 「みんな一緒に『いらっしゃいませ!』」 2011.10.20
のん太鮨下松店 相川 諒
オーダーとウェイティングが落ち着いてきたある土曜日の15時頃の事です。BOX32番席で、おじいちゃんとおばあちゃんに、お父さんとお母さん、それと3歳くらいの男の子の5人家族がお食事をされていました。
もうお鮨は食べ終え、デザートを食べられていたのですが、男の子が小さな声で、私たちが「いらっしゃいませ」や「〇〇一丁」と声を掛け合っているのを真似しているのに気がつきました。小さな声だったのですが、私だけでなく握り場の人や軍艦さんも男の子が真似しているのに気がついていて、笑顔を浮かべていました。
そのうちに、お母さんがけしかけたのかもしれませんが(ちょっと目を離して見ていなかったのですが)、急に男の子が立ち上がると大きな声で「いらっしゃいませ!」と元気一杯に言うと、私だけでなく握り場の人、厨房内にいた人も一緒に「いらっしゃいませ!」と何と打ち合わせもなく唱和。これには店内にいた他のお客様も一斉に笑い出し、とっても和やかな空気になりました。
後で握り場にいた店長や田中さん、軍艦場にいた西方さんに聞くと、お子様が叫びそうだったので、個々に狙っていたそうです・・・。今、私はのん太鮨下松店に配属になって約6ヶ月になりました。まだまだ覚えることがたくさんありますが、私も男の子に負けないよう元気いっぱいに、どんどん仕事を覚えていきたいと思います。
vol.1076 「お兄ちゃん!よう覚えてるね」
vol.1076 「お兄ちゃん!よう覚えてるね」 2011.10.15
のん太鮨下松店 藤本 裕史
平日のアイドルタイムに休憩を終え握り場に入ると、月に2回くらいの頻度で来店される女性のお客様がいらっしゃいました。すでにお食事も終わり、お子様と楽しく会話をされていました。
いつもは旦那様と2人で病院の帰りに当店を利用してくださいます。その日は旦那様が手術を受けられているという事で娘様とのご来店でした。お客様はその話を私にした後「私の旦那はのん太に来たら、いつも何を食べるっけ?」と質問されたので、いつも召し上がっている商品を私が答えると「お兄ちゃん!よう覚えてるね。」と褒めていただきました。
私からすれば月に2回の頻度で、15時過ぎのアイドルタイムに来店されているお客様でしたので“2年も勤めていたら覚えていますよー”と心の中で思いつつ、喜ばれているお客様を見ていてとても嬉しくなりました。そして、お客様は私の覚えていた商品を折りに詰め、旦那様のお土産として上機嫌で帰って行かれました。
2年間下松店で勤務している私の武器は、常連様の召し上がる商品をのん太鮨下松店の誰よりも把握していることだと思います。それともう一つ、私は車が好きなので、お客様のお車も大体覚えています。その武器がお客様の笑顔を作るきっかけになりとても嬉しかったです。
この私の武器にこれからも磨きをかけ、のん太鮨下松店に来られるお客様にもっともっと笑顔になっていただけるよう、店長・調理長のもとで日々自分磨きをしていきたいと思います。
vol.1075 「あなたに会いに食べに来たの」
vol.1075 「あなたに会いに食べに来たの」 2011.09.05
さざん亭柳井店 岡本 裕子
8月24日、イケメン河村さんがさざん亭岩国店にヘルプに行く事になりました。急だったのでパートのおばちゃん達はびっくりしていてとても寂しがっていました。「河村さんはずっと岩国店だという訳ではなくて、時々柳井に帰ってくるのでまた会えますよ。」とみんなをなだめていました。
そんなある日パートのTさんがさざん亭柳井店に一人でご飯を食べに来ました。カウンターに座り「河村さんにしばらく会えなくなるから会いに来た!」と言っていました。河村さんはいつものように「岩国に転勤ってわけじゃなくて柳井に仕事の時もありますからまた会えますよ。」と言うと、Tさんが「金曜まで会えないじゃない。そんなの寂しいわ。だから来たのよ。向こうでも頑張るんよ。河村さん大好きよ。」思わず「彼氏かっ!」と突っ込みたくなるようなラブコールでした。それだけみんなに可愛がられている、いや愛されている証拠です。河村さんはとても嬉しそうでした。
後日、『今日の花一輪』にこう書かれていました。『岩国に移動するのを聞きつけてTさんが休みなのに会いに来てくれた。結局ヘルプということで柳井店にはまだ働くが、すごく嬉しかった。涙がでそうです。』
河村さんよかったですね。岩国でもしっかりキャラをいかし頑張ってくださいね。『今日の花一輪』の中にとてもいいものがあったので文章にしました。コミュニケーションをたくさんとって、いい雰囲気が多くなると嬉しいですね。さざん亭柳井店も少しずつみんなの気付きが書かれています。『今日の花一輪』を有効活用し、各店舗も仕事が円滑にできる楽しい雰囲気になっていることをお祈りします。
vol.1074 「私のやりがい」
vol.1074 「私のやりがい」 2011.09.04
さざん亭徳山 藤村 稔
さざん亭徳山店に配属になって、少し慣れてきた時の話です。
私は徳山店に配属になる前に、八丁櫓でアルバイトをしており、よくドリンカーを担当していました。その経験を活かし、徳山店に来てもお酒を作るときは自分なりにこだわっていつものように提供していました。
そんな時とても嬉しいことがありました。座敷に座られた年輩の男性に焼酎のお湯割りを頼まれ持って行ったのですが、「これ凄く美味しいよ。どうやって作ったの?もういっぱい頂戴!」と言われたのです。徳山店に来て一番嬉しい出来事でした。
生ビールの注ぎ方一つにしても、キメが細かい泡になっているか?泡の量は良いか?そしてジョッキの冷え具合も大切です。焼酎はお湯から注ぎ何回ステアするか?レモンの切り方にもこだわりが必要です。また提供する時にどのようにすれば喜ばれるのか?自分が逆にお客様の立場ならどうしてほしいのか?“細部にこだわってお客様にますます喜んでもらえたらいいな”と改めて思い知りました。
今回は、お勧めした時やテーブルにお湯わりを持っていった時のフレンドリーさが、お酒をより美味しくしたのかも知れません。今まで、あたりまえの事だけしかやらないで、どこかでなぁなぁになっていましたが、『こだわって美味しいお酒を提供すること』それが今では私の一番のやり甲斐です。お客様の笑顔を直に感じられる職業につけてよかったと思います。
何をするにしても、お客様に満足していただける様、感謝の気持ちを込めて、今まで以上に私なりにこだわりを持ち仕事に励んでいきます。