vol.1117 ラブレター from ワシントンDC
のん太鮨MG 清水 猛之
先日、カッターを借りようと、のん太鮨パセーラ店の正田店長の机の大きい引き出しを開けると一枚の絵葉書が出てきました。
そこには丁寧な字と文章がビッチリ綴られていました。宛名は正田道輝様…店長宛です。「このお客様ってどんな方なん?」「えっ!普通のおばちゃんです。旦那さんが外国人で広島とボストンに家を持っていらっしゃるみたいです。娘さん達も外国にいらっしゃるようでよく外国に行かれています。」「何がきっかけでお手紙をいただけるん?」「わかりません。普通に話していたら、たまにお手紙をいただきます。食べに来られた時にいつもお礼は言うようにしています。」
正田店長は決して接客が丁寧な訳でもありませんし、快活さは皆無だし、滑舌は水中会話並だし・・・しかしお客様によく捕まります。そこから離れられない事も多々あります。ニコニコして正田店長を見ながら楽しそうなお客様もいらっしゃいます。多分、“自然体”なんだと思います。彼の長所です。
のん太鮨では、パセーラ店をはじめ下松店・防府店・山口店でもお客様獲得に力を入れ始めています。今まで当り前に使っていた言葉を工夫したり増やしたり、それぞれ頑張ってくれています。
お客様からの言葉や表情のラブレターを目指して、今日も楽しく!
2014.8.16
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vol.1116 「あなただったらどうする?」
vol.1116 あなただったらどうする?~クレームの対処はこれでいいのでしょうか?
ベルゼ副支配人 川嵜 真希子
今月の理念研修(テーマ『クレーム処理の原則』)が各店で行われている最中ですが、先月、知人の美容院に行った時の事でした。
平日の昼下がりでお客様はおられませんでした。「店長!3種の○○の牛丼買ってきました!」とスタッフが戻って来ました。「でも~。今日はタバスコ1個しかくれませんでした。かなり粘ったんですけど無理でした。」…何の話やら?
知人の美容院の先生は、みるみるご機嫌斜めに。「こないだ買った時は6個くれたのに、スタッフによって違うってど〜ゆう事!」
事情を聞いてみると…辛い物が大好きな彼女は、前回購入の際はその旨を伝えて、商品に付属のタバスコを6個もらった。美味しかったので、今日はスタッフに頼んで買って来てもらった。そのスタッフも、前回の事も店側に伝え粘ったけど、結局1個しかもらえなかったとの事。
我慢ができず、レシートに印字されているお客様センター(大阪)に電話しました。
傍で聞いてみることに…店の所在地を聞かれ、ご意見内容を聞かれ、折り返しますとの事。でも、待てど暮らせど返事がありません。
自分の会社だったら?自分だったら?
色々思いを巡らせながら、時間が経過。なんと2時間超の驚きの遅さで返信の電話が掛かってきました。
以下コメントです。
「店舗に確認致しましたが、一応商品にはタバスコを1つずつお付けする様になっております。希に辛口のお客様がおられますので、2個までは大丈夫です。」
「又のご来店お待ちしております。」
何の解決でしょうか?お客様のご意見・気持ちを理解したコメントでしょうか?
さて、皆さんだったら、どんなコメントをお客様にするでしょう?
あまりにも時間が経ちすぎたうえに、あっけに取られるコメントに出食わし、良い勉強をさせてもらった一日の出来事でした。
2014.7.26
vol.1115 「会長の一言」
vol.1115 「会長の一言」
仕出し周南店 黒磯 保実
今から5年前の12月の事です。私は、満60歳の誕生日を終えたばかりで、重い気持ちで毎日を過ごしていました。“私も、もう60歳だ。還暦だ。定年だ。”と数日間沈んだ気持ちで仕事をしていると、藤麻会長が臨店されました。
私は小さな声で「私も、もう60歳になりました。還暦です。」と言いました。すると会長は私を正面から見据えて大きな声で「おっ、まだ60か!」と一言。そのままスタスタと帰られました。私はその言葉に“ハッ!”として“そうか私はまだ60歳なんだ。まだこれからなんだ。”と一気に気持ちが晴れました。
翌年の11月まで八丁櫓にお世話になり、後を森永店長に託して仕出し周南店に行きました。そして年が明け1月21日に広島へ単身赴任をしました。60歳を過ぎての単身赴任という事で、家族は心配しましたが、私は何故かすごく楽しい気持ちでした。それというのも、五日市に出来るスーパー銭湯内に、新しい店を立ち上げる手伝いが出来るからです。何歳になっても、新店の立ち上げはすごく嬉しいものです。久しぶりに鶴崎部長の下での開店準備です。毎日忙しく充実した日を送りました。グループ内の多くの方の助けもあり、無事に翌2月にオープン。営業も順調に出来ました。
翌年4月、1年3ヶ月振りに仕出し周南店に帰りました。そして翌年1月心臓の手術をし「もう現場復帰は無理かな」と一瞬思いましたが、会長の「まだ」という言葉が頭に浮かび、“まだまだ頑張れる。”と思いリハビリに精をだし、6ヶ月かかると言われた職場復帰を、4ヶ月で出来ました。今では、娘(八丁櫓パート)、孫(さざん亭アルバイト)と親子3代に渡りグループ内の職場でそれぞれお世話になっています。
これからも「まだ」と「まだまだ」の気持ちを大事に、毎日出来る迄やるぞー!
最後に会長の一言に大感謝です。
2014.7.18
vol.1114 「可愛い笑顔で頑張って!」
vol.1114 「可愛い笑顔で頑張って!」
のん太鮨防府店 藤田 陽子
先日、約2年半働いてくれた高校生アルバイトの清水さんが就職活動のため退職しました。
彼女は当初、笑顔も少なく自分の殻?に閉じこもりがちでした。(実は人見知りなだけでしたが…)言葉数も少なかったので、コミュニケーションが難しかったです。徐々に打ち解けてくれたのは、ホールに出るようになってから。仕事の幅が広がり、視野も広くなったからかも知れませんね。
可愛い笑顔に持ち前の器用さと、負けず嫌い&吸収の速さで、“このままのん太鮨防府店に就職すればいいのに!”と本気で思いました。みんなもそう思ったに違いないはずです。イベント行事でお店が忙しい時には差し入れをしてくれたり、バレンタインのプレゼントのお返しもキチンとしたり、最近の高校生らしからぬ真面目さでした。最後の日に制服を返しに来た時も、わざわざ菓子折りを持参したほど…。「私の娘もこんな風に育ってくれたら嬉しいなぁ」 と思いました。
高校生の楽しい時期をほぼアルバイト三昧で、忙しい時は早く出勤したり残ってくれたりと、いろいろ無理をお願いしても心よく承諾してくれました。感謝しきれません・・・ありがとう!
彼女なら何処へ行っても大丈夫!あの可愛い笑顔で頑張って欲しい。就職が決ったら家族で食べに来るそうなので、今からが楽しみです。
2014.7.11
vol.1113 「家族が4人増えました」~お客様から学んだ花一輪
vol.1113 「家族が4人増えました」~お客様から学んだ花一輪
さざん亭徳山店 竹内 豊
さざん亭徳山店のレジ横には、山本店長が持ってこられたメダカがいます。悲しい事に、2匹いたメダカの内1匹が数日前に他界してしまいました。山本店長は、一生懸命育てられていたのでとても悲しんでいました。
6月30日にご夫婦で御来店されたお客様がメダカを見て「あら~1匹しかいないじゃないの。かわいそうだね~」と私に話をかけてくれました。そのご夫婦に先日メダカが他界した事を伝えると、「そうなの~。それはかわいそうやね~。家にいっぱいいるから今度持って来てあげるよ。」とおっしゃったので、私は思わず「いいのですか!」と興奮気味に応えました。お帰りの際にお名前をお聞きしたところ、Kさんというお名前でした。“次回、御来店された時に持って来て下さるのかな”と私は心の中で思っていました。
私は次の日休みでしたが、パートの原田さんから「K様からメダカと水草を頂いたよ。」と連絡があり、とても驚き感動しました。花一輪5箇条の第1条の中にある『期待値以上のおもてなし』とは、こういう事かと勉強させていただきました。K様の『すぐやる』という行動力を、私もこれから実践していきます。
また、K様から頂いた水草にはメダカの卵がついていたので、孵化できるように大切に、大切に育てていきたいと思います。
2014.7.10
vol.1112 「白い恋人」
vol.1112 「白い恋人」
のん太鮨下松店 藤井 元貴
休み明けで仕事に来た時の事です。
いつものように各店の営業日報を見にパソコンの前に座ると、北海道の銘菓『白い恋人』が私宛に置いてありました。“誰からなのかな?”と思い見てみると、常連様のM様から私へのお土産でした。
思い返せば2週間前、M様がご来店された時に「毎年私たちは家族でこの時期に北海道旅行に行くんだよ。」という話で盛り上がり「それならお土産待っていますね。」と冗談で言ったことを思い出しました。その時は話の流れで何気なく言ったつもりでしたが、M様はしっかりと覚えておられ、わざわざお土産を買って来て下さったのでした。
M様は昔からよくのん太鮨をご利用になられて、社長とも青年会議所時代の友人という間柄です。私がのん太鮨下松店に転勤になってから1年弱なので、まだまだ短いお付き合いの常連様です。いつもご来店されると「しまあじダブルにかんぱちシングル!」それが合言葉になっています。お酒と食べる事そしてパチンコが大好きで、ここに来るといつも決まった料理とお酒をお召し上がりになられます。その合間にパートの竹中さんや宮本さん、私や店長や副長を捕まえては冗談を言いながら、楽しい会話を酒の肴にして、最後はあら汁で締めて帰られます。
M様はとてもユーモア溢れる方で、以前紹介した「石田君は靴下片っぽなのか?」など来られるといつも愉快な会話の花が咲き、店内も自然と明るくなります。転勤当初しばらくは「藤本君は元気か?しっかりやっているか?」など、藤本君が転勤したのを寂しそうに話されていましたが、最近ではその話題も少なくなり、“少しは藤本君の代わりになってきたのかな”と思うこの頃です。
今回はお客様から気遣いや思いやりの大切さを改めて学ぶことができました。今後は一人でも多くのお客様に、こちらから感動を与えられるように日々思いやりのある対応を心掛けていき、今以上地域に根差したお店にしていきます。
2014.7.9
vol.1111 「アルバイトの経験で」
vol.1111 「アルバイトの経験で」
のん太鮨マネージャー 清水 猛之
ある金曜日の夕方、のん太鮨山口店に居た時の事です。
高校生のアルバイト、井上君が「おはようございます」と入ってきました。「おはようございます。井上、お姉ちゃん元気にしとる?」と私が聞くと、「ハイ。仕事は大変そうですが元気です。」との返事。
井上君のお姉さんは高校卒業まで山口店でアルバイトをしてくれていました。「どこで働きよるんかいね?」と聞くと「京都でバスガイドしています。」「え?そうなん凄いね。」という話になりました。
吉村店長や武田君曰く、ここでのアルバイトの経験でお客様と話しをしたり接したりする事が楽しくなり、更にお客様の記憶に残る手助けをと考えたら、バスガイドが浮かんだようです。「なぜ京都?」と質問すると、「誰も知らない土地へ」と…なんだか男らしい行動。私も凄く感動し激励のメールを送りました。以下が彼女からの返信文です。
「こんばんは!メッセージありがとうございます。頑張っています!」
「バスガイドの仕事は思ったより大変ですがすごく楽しいです。ありがとうございます!」
2014.6.28
高校時代のアルバイトで接客の楽しさや素晴らしさを感じてくれた事は嬉しいことです。今後も井上さんの様な子が増えるような店作りを心掛けます。
vol.1110 「おじいちゃんの大好きな鮨」
vol.1110 「おじいちゃんの大好きな鮨」
のん太鮨山口店 武田 真吾
常連のYさんの娘さんがお鮨のお持ち帰りに来られました。この時点で少し違和感があったので「今日はお持ち帰りですか?」と声をかけました。すると「おじいちゃんが急に入院になって、どうしても『のん太鮨』の鮨が食べたいって言うから…」と言われて、嬉しい反面“おじいちゃんは大丈夫なのかな?”と心配になりました。
娘さんに「おじいちゃん大丈夫なんですか?」と思い切って聞いてみました。すると娘さんの表情が少し暗くなったのに気付いたので、これ以上は聞けず「早く退院できたら良いですね!」と言いました。
私がおじいちゃんの好みやシャリの大きさなどを把握しているのを娘さんはご存知なので、私に「おじいちゃんの好きなお鮨をお願い!」と頼まれました。
2週間後無事に退院したおじいちゃんとそのご家族が来店されました。おじいちゃんが「こないだは有難うね。お鮨本当に美味しかった。本当に嬉しかったよ。」 と私の手を力いっぱい掴んでおっしゃいました。私は嬉しい気持ちと、やつれたおじいちゃんを見て涙が出ました。
それから2回おじいちゃんは来店され、完全復活したかのような元気な姿を見て私は安心しました。しかしその後1ヶ月もおじいちゃんの来店が無く気になっていました。
6月19日の木曜日に、おじいちゃんの娘さんと知り合いだったパートの岡本さんに連絡があり「リンカーンに乗っているおにいちゃんは今日仕事?おじいちゃんの体調が良くなくて、のん太鮨のお兄ちゃんの鮨が食べたいって言っていたけど、急に具合が悪くなって食べさせてあげられなくなったんよ。だからおじいちゃんに会いに来てくれん?」と。朝一でバタバタしていたので、岡本さんが「この時間は出られないみたいよ。」と伝えてくれました。
その日はずっとおじいちゃんの事が気になってどうしようもなかったので、元アルバイトの井上さんもご近所で、昔からの知り合いだったのを思い出して、営業後に井上さんに連絡を取ってもらいました。でも連絡が取れたのは2日後で、お話を聞いたら「前日の夕方におじいちゃんは亡くなったよ。」と娘さんに言われ言葉も出ませんでした。本当にショックで“あの時少しでも時間を作って会いに行けばよかった”と後悔するばかりでした。
6月22日の夕方に、お通夜に出すお鮨の予約に来られたご家族とレジで少しお話をすると「今日、仕事が終わってからおじいちゃんの顔を見に来てくれないですか?来てくれたら絶対おじいちゃん喜ぶから…」と言っていただきました。「本当に私が伺っても良いんですか?」と言うと、ご家族の皆さんが「おじいちゃんも絶対会いたがっているから、是非、来てよ。」と言ってくださったので、「ありがとうございます。必ず伺います。」と言いながら私は涙をグッと堪えました。
仕事が終わっておじいちゃんの所に行き、お顔をしっかり見て、ご家族と20分位思い出話をして会場を出ました。会場の出口まで娘さんと息子さんが見送ってくださり「今日は来てくれてありがとう。おじいちゃんとは行けないけど、これからも家族で武田君に会いに行くからね。たまにはおじいちゃんの事思い出してくれたらおじいちゃん喜ぶよ。」と言っていただきました。
本当にこの仕事に就けて良かったと心から思います。これからもお客様と心の通った出会いを大切にして、自分の仕事に誇りを持って取り組んで行きます。
2014.6.22
vol.1109 「今回も是非その方に!」
vol.1109 「今回も是非その方に!」
ベルゼ 川嵜 真希子
先日、閉館間際に仕出しの電話がなりました。
新人のフロントスタッフが何やら困っています。「男性で、65歳位のスタッフですか?数人居りますが?。」どうやらお客様が仕出しの営業担当の名前が分からないようです。当然、入社して1か月ちょっとのピチピチの21歳、周りの年配者(失礼)とは歳が離れ過ぎ、誰の事だかさっぱり!
電話を代わり、体型や特徴等、詳しくお伺いをすると、仕出し営業担当の野村さんでした。
「昨年、その方にお願いしたのだけど、良くしていただいたので、今回も是非その方に!」とのお電話でした。「あ~スッキリした。お世話になったのに名前をど忘れしてしまって。ゴメンナサイね。」
野村さんのデスクに、朝一でお客様に連絡を入れて頂くよう伝言メモを残し、翌日出勤すると返信メモがありました。
お世話様になりました。
M様より注文を頂きました。 野村
と。
本当にありがたい事です。その野村さんは、昔自動車販売会社のベテラン営業マンだったとの事。昔獲った杵柄で、ベルゼ仕出しの法要営業を毎日こなしてくれています。感謝。
2014.5.21
vol.1108 「凛とした姿勢」
vol.1108 「凛とした姿勢」
ベルゼ 川嵜 真希子
田布施町のある団体様より、5月5日に記念式典をされるとの事で、1500個から2000個(数量未確定)のお弁当の注文を頂けることになりました。早速、見本をお持ちし、打ち合わせをさせて頂く為、営業担当の伊藤君と訪問致しました。
敷地が広く、お届け先が何処の建屋だか?駐車場から一番近い事務所に、職員さんを発見。訪問の趣旨をお伝えし、事務所棟の場所を尋ねると、親切に地図を持って、とても丁寧に教えてくださいました。説明された通り移動していると、本部事務所の方が外で待っておられました。(すごい!既に連絡ずみ)
案内に従い、本部事務所に入ると、そこに居られる全ての方が起立でお迎えしてくださいました。商品説明も丁寧に聞いて下さるし、お茶を出して頂いた女性も丁寧。そして帰る時も全員起立でお辞儀され見送って頂き、見本のお弁当を届けた伊藤君と二人、本当に恐縮しました。
彼女達はサービス業の方ではありません。しかしお客様を迎える姿勢、おもてなし、そしてお見送りする姿勢、全てが、自然に振舞われていました。サービス業の私達が、感心させられるほど、凛として、威圧感の無い、思わずこちらの頭も下がる、本当に素晴らしい接客の姿勢でした。
ベルゼの接客は、手前味噌ですが、地元を大切に、お客様にフレンドリーなスタッフが沢山おります。凛とした、ちゃんとした素晴らしい姿勢を、少しでも取り入れ真似出来ればと思いながら会社へ帰りました。
2014.4.24