カテゴリー別アーカイブ: 花一輪-vol.1111~1120

vol.1120 「クレームを乗り越えて」

vol.1120 クレームを乗り越えて
魚好人 蔵本 巌

久しぶりにお客様が魚好人に帰って来られました。
それは10年前の出来事です。魚好人は単品の料理とおまかせコースの2種類をお客様に提供しているお店です。その日の夜は団体のお客様の宴会がありました。お店が大変混雑していて、宴会の料理がなかなか出せませんでした。
初めのうちは、お客様も「今日は忙しそうだからゆっくりでいいよ。」と言っておられました。しかしそれでも料理は出ませんでした。1階が女性1人、2階が男性1人、それに調理2人のスタッフで営業していました。料理・ドリンクの注文、電話の応対、レジなどなど、店内はメチャクチャでした。そのうちにお客様からの催促が度々あり、最後には「もう帰る!」と言われていました。どうにか料理を出した後も「せっかくの宴会が台無し。今日は誕生日の人もいたのに!」と怒って帰られました。
翌日、私はその会社に行って改めてお詫びをしました。その会社の従業員さん3人が「新しいお店ができたから食べに行こう」と魚好人に来られ、「あそこのお店は何もかも全部うまい!」と社長に伝えられ、すぐに宴会の話がまとまったそうです。「みんなもすごく楽しみにしていた。それなのに残念でならない。」と言われました。私はただひたすらお詫びをしました。最後に社長は「もう終わったことだから…ただ他のお客様には同じ事をしたらダメだぞ!」と言われました。
それから10年ぶりにそのお客様が来られて宴会をして下さいました。その日は何事もなく、帰る際には「うまかったよ!」と言って帰られました。
私はその一言がメチャクチャ嬉しかったです。クレームというものはいつ起こるかわかりません。正直とても怖いです。でもそれを乗り切ったあと、私の心が少し強くなった気がします。
2014.9.15

vol.1119 「みんなのおかげで大入り5連発」

vol.1119 みんなのおかげで大入り5連発
のん太鮨下松店 脇本 真里子

今年のお盆営業で、のん太鮨下松店は初の(多分)5日連続大入り達成を果たしました。前年までの動きを見ながら、17日の日曜日は“売れても1100千円くらいだろう”という予想を大きく上回っての結果です。
お盆突入直前に大事なTOパックの発注ミスが判明!忙しい中、業者さんに連絡を取ってくれた中内調理長。「任せろ」と猛スピードで荷物を取りに走ってくれた鶴崎部長。落ち込み過ぎてテンションがあがらない私を冷静に「大丈夫だよ、経験上なんとかなってきたし…」と励ましてくれた石田店長。ご迷惑をおかけして本当にすみませんでした。おしぼりの発注ミスもあり、さざん亭モール店の田中さんにまで甘えて届けてもらいました。ありがとう。
例年以上の売上を残せたのも、飲食の対応をしながら握り場でTOを作り続けてくれた藤井君や、ブランクがありながら一生懸命握り場をこなしてくれたアニキ(松原君)、本職が終わって少しでも早くのん太鮨に入ろうと自転車を漕いで出勤してきてくれたジイヤ(宮本さん)、執筆活動や東京との往復で忙しい中、予定より早い出勤を快諾してくれたセンセイ(手嶋さん)、朝から仕込みをしたあとにTO製造と、連日きついポジションをこなしてくれたイッチャン(石津さん)、毎日シャリを炊いた後に握り場4番をそれなりに頑張ってくれたキヨチャン(原田さん)などなど、あげればきりがないのですが、店全体が一丸となって働いた成果だと思います。
みんなの頑張りで8月は目標対比103%、前年対比105%といい形で今期のスタートを切ることが出来ました。
まだまだ誰も満足していません、今月も目標達成してさらに勢いに乗っていきます!
2014.9.12

vol.1117 「ラブレター from ワシントンDC」

vol.1117 ラブレター from ワシントンDC
のん太鮨MG 清水 猛之
先日、カッターを借りようと、のん太鮨パセーラ店の正田店長の机の大きい引き出しを開けると一枚の絵葉書が出てきました。
そこには丁寧な字と文章がビッチリ綴られていました。宛名は正田道輝様…店長宛です。「このお客様ってどんな方なん?」「えっ!普通のおばちゃんです。旦那さんが外国人で広島とボストンに家を持っていらっしゃるみたいです。娘さん達も外国にいらっしゃるようでよく外国に行かれています。」「何がきっかけでお手紙をいただけるん?」「わかりません。普通に話していたら、たまにお手紙をいただきます。食べに来られた時にいつもお礼は言うようにしています。」
正田店長は決して接客が丁寧な訳でもありませんし、快活さは皆無だし、滑舌は水中会話並だし・・・しかしお客様によく捕まります。そこから離れられない事も多々あります。ニコニコして正田店長を見ながら楽しそうなお客様もいらっしゃいます。多分、“自然体”なんだと思います。彼の長所です。
のん太鮨では、パセーラ店をはじめ下松店・防府店・山口店でもお客様獲得に力を入れ始めています。今まで当り前に使っていた言葉を工夫したり増やしたり、それぞれ頑張ってくれています。
お客様からの言葉や表情のラブレターを目指して、今日も楽しく!
2014.8.16

vol.1116 「あなただったらどうする?」

vol.1116 あなただったらどうする?~クレームの対処はこれでいいのでしょうか?
ベルゼ副支配人 川嵜 真希子

今月の理念研修(テーマ『クレーム処理の原則』)が各店で行われている最中ですが、先月、知人の美容院に行った時の事でした。
平日の昼下がりでお客様はおられませんでした。「店長!3種の○○の牛丼買ってきました!」とスタッフが戻って来ました。「でも~。今日はタバスコ1個しかくれませんでした。かなり粘ったんですけど無理でした。」…何の話やら?
知人の美容院の先生は、みるみるご機嫌斜めに。「こないだ買った時は6個くれたのに、スタッフによって違うってど〜ゆう事!」
事情を聞いてみると…辛い物が大好きな彼女は、前回購入の際はその旨を伝えて、商品に付属のタバスコを6個もらった。美味しかったので、今日はスタッフに頼んで買って来てもらった。そのスタッフも、前回の事も店側に伝え粘ったけど、結局1個しかもらえなかったとの事。
我慢ができず、レシートに印字されているお客様センター(大阪)に電話しました。
傍で聞いてみることに…店の所在地を聞かれ、ご意見内容を聞かれ、折り返しますとの事。でも、待てど暮らせど返事がありません。
自分の会社だったら?自分だったら?
色々思いを巡らせながら、時間が経過。なんと2時間超の驚きの遅さで返信の電話が掛かってきました。
以下コメントです。
「店舗に確認致しましたが、一応商品にはタバスコを1つずつお付けする様になっております。希に辛口のお客様がおられますので、2個までは大丈夫です。」
「又のご来店お待ちしております。」
何の解決でしょうか?お客様のご意見・気持ちを理解したコメントでしょうか?
さて、皆さんだったら、どんなコメントをお客様にするでしょう?
あまりにも時間が経ちすぎたうえに、あっけに取られるコメントに出食わし、良い勉強をさせてもらった一日の出来事でした。
2014.7.26

vol.1115 「会長の一言」

vol.1115 「会長の一言」
仕出し周南店 黒磯 保実
今から5年前の12月の事です。私は、満60歳の誕生日を終えたばかりで、重い気持ちで毎日を過ごしていました。“私も、もう60歳だ。還暦だ。定年だ。”と数日間沈んだ気持ちで仕事をしていると、藤麻会長が臨店されました。
私は小さな声で「私も、もう60歳になりました。還暦です。」と言いました。すると会長は私を正面から見据えて大きな声で「おっ、まだ60か!」と一言。そのままスタスタと帰られました。私はその言葉に“ハッ!”として“そうか私はまだ60歳なんだ。まだこれからなんだ。”と一気に気持ちが晴れました。
翌年の11月まで八丁櫓にお世話になり、後を森永店長に託して仕出し周南店に行きました。そして年が明け1月21日に広島へ単身赴任をしました。60歳を過ぎての単身赴任という事で、家族は心配しましたが、私は何故かすごく楽しい気持ちでした。それというのも、五日市に出来るスーパー銭湯内に、新しい店を立ち上げる手伝いが出来るからです。何歳になっても、新店の立ち上げはすごく嬉しいものです。久しぶりに鶴崎部長の下での開店準備です。毎日忙しく充実した日を送りました。グループ内の多くの方の助けもあり、無事に翌2月にオープン。営業も順調に出来ました。
翌年4月、1年3ヶ月振りに仕出し周南店に帰りました。そして翌年1月心臓の手術をし「もう現場復帰は無理かな」と一瞬思いましたが、会長の「まだ」という言葉が頭に浮かび、“まだまだ頑張れる。”と思いリハビリに精をだし、6ヶ月かかると言われた職場復帰を、4ヶ月で出来ました。今では、娘(八丁櫓パート)、孫(さざん亭アルバイト)と親子3代に渡りグループ内の職場でそれぞれお世話になっています。
これからも「まだ」と「まだまだ」の気持ちを大事に、毎日出来る迄やるぞー!
最後に会長の一言に大感謝です。
2014.7.18

vol.1114 「可愛い笑顔で頑張って!」

vol.1114 「可愛い笑顔で頑張って!」
 のん太鮨防府店 藤田 陽子
 先日、約2年半働いてくれた高校生アルバイトの清水さんが就職活動のため退職しました。
彼女は当初、笑顔も少なく自分の殻?に閉じこもりがちでした。(実は人見知りなだけでしたが…)言葉数も少なかったので、コミュニケーションが難しかったです。徐々に打ち解けてくれたのは、ホールに出るようになってから。仕事の幅が広がり、視野も広くなったからかも知れませんね。
 可愛い笑顔に持ち前の器用さと、負けず嫌い&吸収の速さで、“このままのん太鮨防府店に就職すればいいのに!”と本気で思いました。みんなもそう思ったに違いないはずです。イベント行事でお店が忙しい時には差し入れをしてくれたり、バレンタインのプレゼントのお返しもキチンとしたり、最近の高校生らしからぬ真面目さでした。最後の日に制服を返しに来た時も、わざわざ菓子折りを持参したほど…。「私の娘もこんな風に育ってくれたら嬉しいなぁ」 と思いました。
 高校生の楽しい時期をほぼアルバイト三昧で、忙しい時は早く出勤したり残ってくれたりと、いろいろ無理をお願いしても心よく承諾してくれました。感謝しきれません・・・ありがとう!
彼女なら何処へ行っても大丈夫!あの可愛い笑顔で頑張って欲しい。就職が決ったら家族で食べに来るそうなので、今からが楽しみです。
2014.7.11

vol.1113 「家族が4人増えました」~お客様から学んだ花一輪

vol.1113 「家族が4人増えました」~お客様から学んだ花一輪
さざん亭徳山店 竹内 豊
さざん亭徳山店のレジ横には、山本店長が持ってこられたメダカがいます。悲しい事に、2匹いたメダカの内1匹が数日前に他界してしまいました。山本店長は、一生懸命育てられていたのでとても悲しんでいました。
6月30日にご夫婦で御来店されたお客様がメダカを見て「あら~1匹しかいないじゃないの。かわいそうだね~」と私に話をかけてくれました。そのご夫婦に先日メダカが他界した事を伝えると、「そうなの~。それはかわいそうやね~。家にいっぱいいるから今度持って来てあげるよ。」とおっしゃったので、私は思わず「いいのですか!」と興奮気味に応えました。お帰りの際にお名前をお聞きしたところ、Kさんというお名前でした。“次回、御来店された時に持って来て下さるのかな”と私は心の中で思っていました。
私は次の日休みでしたが、パートの原田さんから「K様からメダカと水草を頂いたよ。」と連絡があり、とても驚き感動しました。花一輪5箇条の第1条の中にある『期待値以上のおもてなし』とは、こういう事かと勉強させていただきました。K様の『すぐやる』という行動力を、私もこれから実践していきます。
また、K様から頂いた水草にはメダカの卵がついていたので、孵化できるように大切に、大切に育てていきたいと思います。
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2014.7.10

vol.1112 「白い恋人」

vol.1112 「白い恋人」
 のん太鮨下松店 藤井 元貴
 休み明けで仕事に来た時の事です。
 いつものように各店の営業日報を見にパソコンの前に座ると、北海道の銘菓『白い恋人』が私宛に置いてありました。“誰からなのかな?”と思い見てみると、常連様のM様から私へのお土産でした。
 思い返せば2週間前、M様がご来店された時に「毎年私たちは家族でこの時期に北海道旅行に行くんだよ。」という話で盛り上がり「それならお土産待っていますね。」と冗談で言ったことを思い出しました。その時は話の流れで何気なく言ったつもりでしたが、M様はしっかりと覚えておられ、わざわざお土産を買って来て下さったのでした。
 M様は昔からよくのん太鮨をご利用になられて、社長とも青年会議所時代の友人という間柄です。私がのん太鮨下松店に転勤になってから1年弱なので、まだまだ短いお付き合いの常連様です。いつもご来店されると「しまあじダブルにかんぱちシングル!」それが合言葉になっています。お酒と食べる事そしてパチンコが大好きで、ここに来るといつも決まった料理とお酒をお召し上がりになられます。その合間にパートの竹中さんや宮本さん、私や店長や副長を捕まえては冗談を言いながら、楽しい会話を酒の肴にして、最後はあら汁で締めて帰られます。
 M様はとてもユーモア溢れる方で、以前紹介した「石田君は靴下片っぽなのか?」など来られるといつも愉快な会話の花が咲き、店内も自然と明るくなります。転勤当初しばらくは「藤本君は元気か?しっかりやっているか?」など、藤本君が転勤したのを寂しそうに話されていましたが、最近ではその話題も少なくなり、“少しは藤本君の代わりになってきたのかな”と思うこの頃です。
 今回はお客様から気遣いや思いやりの大切さを改めて学ぶことができました。今後は一人でも多くのお客様に、こちらから感動を与えられるように日々思いやりのある対応を心掛けていき、今以上地域に根差したお店にしていきます。
2014.7.9

vol.1111 「アルバイトの経験で」

vol.1111 「アルバイトの経験で」
のん太鮨マネージャー 清水 猛之
ある金曜日の夕方、のん太鮨山口店に居た時の事です。
高校生のアルバイト、井上君が「おはようございます」と入ってきました。「おはようございます。井上、お姉ちゃん元気にしとる?」と私が聞くと、「ハイ。仕事は大変そうですが元気です。」との返事。
井上君のお姉さんは高校卒業まで山口店でアルバイトをしてくれていました。「どこで働きよるんかいね?」と聞くと「京都でバスガイドしています。」「え?そうなん凄いね。」という話になりました。
吉村店長や武田君曰く、ここでのアルバイトの経験でお客様と話しをしたり接したりする事が楽しくなり、更にお客様の記憶に残る手助けをと考えたら、バスガイドが浮かんだようです。「なぜ京都?」と質問すると、「誰も知らない土地へ」と…なんだか男らしい行動。私も凄く感動し激励のメールを送りました。以下が彼女からの返信文です。
「こんばんは!メッセージありがとうございます。頑張っています!」
「バスガイドの仕事は思ったより大変ですがすごく楽しいです。ありがとうございます!」
2014.6.28
高校時代のアルバイトで接客の楽しさや素晴らしさを感じてくれた事は嬉しいことです。今後も井上さんの様な子が増えるような店作りを心掛けます。