カテゴリー別アーカイブ: 花一輪

vol.1143 「接客業は人を幸せにできる」

vol.1143 「接客業は人を幸せにできる~Kさんからのご意見はがきに感謝」
さざん亭徳山店 近藤 晴彦

さざん亭三次店へのご意見はがき
三次の「さざん亭」を利用している者です。昨年12月に母が亡くなり、憔悴していた90歳の父を外食に誘い、久しぶりに訪れた折、たまたま店長代理で徳山店から応援に来ておられた近藤さんに、優しい行き届いた接客をしていただきました。父も喜び「居場所」のあることを嬉しく思ったのか、その後、何度も行きたがり足を運びました。年老いた者に若い方の笑顔と優しい一言は薬です。 近藤さんは徳山に帰られ淋しくなりましたが、他のあたたかいスタッフの方にも助けられ、今も通っています。
一言お礼をと考え、ペンをとらせていただきました。徳山店にも足を運びます。乱文乱筆にて失礼いたします。    (広島県庄原市  K・M様より)
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先日のご意見はがきがを見て、私は感謝の気持ちで一杯になりました。 なぜなら、さざん亭三次店でとても仲良くなったお客様、K様からのはがきだったからです。

K様との出会いは、たまたまご来店された際、お酒の銘柄を聞かれたのがきっかけでした。ポイントカードもお持ちじゃなかったのでお勧めし、それから週に3~4回ご来店されるようになったのです。娘さんと二人で来られ、たまにお孫さんも一緒に4名でご来店されます。いつもビールを飲まれ、その後は大好きな日本酒。とてもとても可愛らしいおじいちゃんです。

そんなおじいちゃんですが、奥様が他界されたばかり。元気だけが取り柄な私だったので、“少しだけでもおじいちゃんに私の元気が届けば…”と思い、いつも接していました。何度も何度もご来店され、はがきにも書かれていたように、居場所ができて、あんな楽しそうにお食事をされるおじいちゃんに、私は“接客業って人を幸せにすることが出来る仕事だ”と感じました。

さざん亭三次店を離れる2日前にもご来店され、K様と一つの約束を致しました。それはさざん亭徳山店に来ていただくことです。「遠いですよ。」とお伝えしたのですが、「絶対行く。」と言われました。いつかその日が来ることをとても楽しみにしております。花一輪5ヶ条にもありますが、これからもドンドン積極的にフレンドリーにお客様の心を掴んでいきたいと思います。

三次店の皆さん、これからもK様の事を宜しくお願いします。

2015.04.24

vol.1142 「慢心せず感謝の気持ちを忘れずに」

vol.1142 「慢心せず感謝の気持ちを忘れずに~愛情を持って接することは心のふれあい」
のん太鮨下松店 藤井 元貴

2009年4月に㈱フジマに入社して6年が経ちました。20代だった私も今では30代…。月日が経つのは早いものです。

2年前の6月、丁度30歳の時にのん太鮨下松店に転勤しました。しかし転勤してから、ある壁にぶつかってしまいました。それは人との接し方です。今まではとにかく押しの一手でした。たしかにそれでも通用していた部分もありましたが、“お店も変わり環境が変わればそれでは通用しない。なにかを変えないといけない。どうしたらよいか?”と常に考えていました。

そんな中、子育てをしている時、子供がなかなかいう事を聞いてくれない事がありました。それが原因でついつい家族にあたってしまうことも…。でも悪いのはこちらです。それを気づかせてくれたのは家族でした。子供は本当に正直です。愛情をもって接しなければこちらの呼び掛けには答えてくれません。そのことに気づいてからです。愛情を持って接していく事は心のふれあいなんだと教わり、それはまさしく社是だと思いました。

それからはひと呼吸おいて、冷静に物事を考えて行動していく事によって自分の中でひと皮むけた気がしました。その時まさしく“職場は人間形成の場なんだな!”と思いました。
フジマグループに入社して、人として大きく成長させていただき感謝しております。それも全て周りの方たちの愛情があってのものだと思います。この度、のん太鮨下松店の副店長に就任することになり、今まで以上責任のある立場になり気が引き締まる思いです。

社長より副店長の辞令交付を受け取る際、常連様のF様が丁度お食事に来られておられました。私にとって下松のお母さんといえる存在のF様から、就任に対する激励のお言葉をいただきました。
「あなたが今その立場になったのは、周りの人のおかげという事を忘れてはいけないよ。」「決して慢心せず驕るなよ。」「周りの人の感謝の気持ちを忘れてはいけないよ。」と大変厳しくもあり、とても愛情に満ち溢れたお言葉をいただき感謝の気持ちで一杯です。

F様のお言葉の様に慢心せず、周りの方の感謝の気持ちを忘れずに仕事に取り組んでいきます。今年の秋には新しい家族も増える予定なので、今まで以上愛情をもって人と接していき、次の立場を目指して今後も顔晴っていきます。

2015.04.23

vol.1141 「自前の包丁」

vol.1141 「自前の包丁」
のん太鮨パセーラ店 本多 修平

ある平日のアイドルタイムのことです。熟年層のご夫婦がご来店されました。旦那様は少し強面です。いつものように吉森君が丁寧に本日のお勧めなどを説明し、お客様と談笑しながらの営業でした。

食事も終盤にさしかかった頃、強面の旦那様が魚をさばいていた吉森君に対し「その包丁は自前か?」と質問され、吉森君は「はい!みんな自前の包丁でなんです。」と説明しました。すると旦那様が、昔自分も飲食業を営んでいたことを話され、是非自分が昔使っていた包丁を吉森君に使ってほしいと言っていただきました。吉森君の丁寧な仕事に目を引かれたようです!そしてご自分のメモ帳に吉森君の名前を控えてその日は帰られました。

そして1週間もしない内にあの時の旦那様がご来店、アタッシュケースをもって吉森君を探されている姿を見る限り“吉森君はとんでもない事件に巻き込まれたのか?”と思ってしまう旦那様の迫力。いただいたアタッシュケースの中に大事に保管されてある包丁計?本。吉森君へと持って来ていただきました。
それからも何度かご来店され今では吉森君の常連様です。

良い仕事をどんな時でも意識している吉森君だからこそのエピソードだと私は思います。後輩ではありますが、尊敬できる人間です。

2015.04.21

vol.1140 「お客様に支えられて」

vol.1140 「お客様に支えられて」
のん太鮨防府店 寺田 雄太

私が入社して間もない時に接客させていただいたお客様が、今もずっと常連様となって店にお越しいただいています。そのお客様は4名様でいらっしゃいます。ご夫婦とお友達が2名で、いつも決まったメンバーです。

4年ぐらい前、私が「お近くですか?」と尋ねると、ご主人様が「下関から来ているんだよ。友達が周南にいるから一緒に防府まで鮨を食べに来ている。」とおっしゃっていました。その頃からお客様との距離が一気に縮まりました。下関から月に1回は必ず来られ、多い時は2回ご来店されます。私がのん太鮨山口店に異動になった時も、わざわざ山口店まで来ていただきました。

1月に食中毒を出してしまい、お客様には本当に迷惑を掛けてしまいました。営業自粛と保険所からの営業停止処分で、約1週間お店を閉めました。感染してしまった多くの常連様から「大変やったのう!」「私達は来るから大丈夫!」「頑張ってね!」などの励ましの言葉をいただきました。下関の常連様も同様、営業再開し半月程した時にご来店され、ご主人様からは「休業中に2回も来たぞ!」奥様からは「もう閉まってしまうか心配だったわ。」お友達の方は「今日はお話できて、お鮨が美味しい!」帰り際にご主人様に「今日はありがとうございました。」とお伝えすると「わしが運転できるまでここに通う!」と言っていただき、本当に感謝の気持ちで一杯になりました。

≪のん太鮨はお客様に支えられている≫と言う事を改めて実感しました。
お客様の期待を裏切らない!最高にいい瀬戸内の美味い鮨を提供する!肝に銘じ社員一丸となって新生防府店を盛り上げていきます。

vol.1139 「綺麗な商品をお客様に」

vol.1139 「綺麗な商品をお客様に」
八丁櫓 中村 英太郎

ある日曜日、家族連れのおばあちゃんが、上にぎり御膳を注文されましたが、料理が席に着いた途端、娘さんが「お鮨を半分に切って下さい。」との事。「ネタが大きく、おばあちゃんが噛み切れない」とおっしゃいました。調理場に「半分に切って下さい。」と伝えたところ、沖君が「ハイ!」と返事をしてくれました。それから時間が経ち…そろそろかな…そろそろかなと…そして鈍い声で沖君が「お願いします!」と出されたお鮨は、見事に半分の大きさで、しかも綺麗に握り返してくれていました。

そのお鮨におばあちゃんは大変喜んで下さいました。お帰りの時には、娘さんが「半分のお鮨を握って下さってありがとうございました。」とお礼を言われました。 鮨を半分に切るのではなく、もう一手間かけて握ってもらい、これも山本調理長を始め調理場の皆さんの≪綺麗な商品をお客様に≫との対応の結果だと思います。そしてそのことによって私たちホールスタッフは、お客様と会話が弾むんですよね!

お年を召された方への配慮はこれから重要になると思います。色々試行錯誤を重ねサービスの向上に努めます

vol.1138 「物への感謝の気持ちを忘れずに」

vol.1138 「物への感謝の気持ちを忘れずに」
本社 高瀬 英里

定期掃除の日の朝、出勤してくるとなにやら掃除機の吸い取りの音が大きく響いておりました。部屋に入るとエアコンのフタが開いており、木村さんがエアコンのフィルターの掃除をしてくれていることを聞きました。掃除をしている木村さんのところへ行くと、何年分の埃がたまり雪のように積もっていてビックリしました。

自分のいる部屋のエアコンのフィルターを掃除したから、ついでに私たちのいる部屋のフィルターも一緒にとのことで、私が「やりましょうか?」と聞いたら、「自分がするからいいよ!」と気持ちよく答え、一枚一枚丁寧にその埃を取り除き掃除してくれました。

率先して行動してくれた木村さんに頭が下がります。とても助かりました。おかげで暖房の効きがよくなって部屋が暖かくなりました。その分電気代の節約にもなり、普段からこまめに掃除をして大切に使わないといけないなという気持ちになりました。

そして、近頃はどんどん性能の良い新しい電化製品や省エネの家電が出てくる中、古いものでも気持ちを込めて扱えば長く使うことが出来ます。
普段使っている物に対して、”ありがとう”という感謝を忘れてはいけないなと感じました。

2015.04.19

vol.1137 「バースデーハガキでつながった絆」

vol.1137 「バースデーハガキでつながった絆」
さざん亭徳山店 原田 幸恵

さざん亭では、お子様のバースデー企画として、バースデーハガキにぬり絵を書いていただき、お誕生日の1週間前に投函しています。徳山店の担当は私です。今週分もいつも通りポストに投函しました。

翌日の19時頃「私、徳山郵便局の佐藤と申しますが、さざん亭さんが出されたおハガキが、3月3日に投函と書いてあるのですが、2月3日投函葉書とお間違えなのでは?」とお電話をいただきました。確認すると、2月3日に投函するハガキが残っており、3月3日投函分のハガキがありませんでした。郵便局の方が「おハガキは預かっておきますので、後日引き取りに来てくださいますか?」と言って下さいました。私は「ありがとうございます。必ず伺います。」とお礼を言い電話を切りました。

私が起こしたミスに気づき、心のこもった気持ちのよい対応をして下さった佐藤様に感謝の気持ちでいっぱいになりました。その感じた気持ちをお客様にも感じていただけるよう、今度は私自身が心のこもった接客を心がけ、後輩たちにも伝えていきます。

2015.04.10

vol.1136 「お客様から社員へ チームワークが作る美味しいお寿司」

vol.1136 「お客様から社員へ~チームワークが作る美味しいお寿司」
のん太鮨下松店 赤田 礼仁

私は今25歳です。小学校5年生の時から家族5人でのん太鮨下松店にお寿司を食べに行っていました。お寿司を握っている人に大きな声で一つ一つ注文して、それを正確にかつ迅速に握っている店員さんを見て“かっこいいな!”と素直に思っていました。「どんなふうに握っているのだろう?」「どんなふうにお仕事をされているのだろう?」と観察しながら食べていたのを覚えています

そんな私は、高校は工業高校、大学は農業大学、最初の就職先はイチゴ農園、次の就職先は工事現場への営業と、自分のやってみたい事ばかりを今まででしていました。アルバイトも多種多様に経験し“自分が楽しかったと思う職に就きたい!”“いい加減身を固めなければ”と思って仕事を探していたところ、なんとあののんた鮨が求人を出しているではありませんか。“昔憧れていた仕事につける且つ飲食接客は嫌いじゃない!”と思った私はすぐに電話をして面接を受けました。そして晴れてのんた鮨下松店で働くことになり、現時点で働いて1ヶ月と半月が経ちます。

社員になって気づいたことは、お客様が食べるお寿司・お料理へのお店側からの気遣いやそれに伴う社員一人一人の思いや働きを実感しました。握り場の人は目の前にお客様がおられる中、メインとなるお寿司を握り、お客様の注文を聞き、注文のお寿司を握り、注文を軍艦さんまたはホールさんに通し、お客様が美味しくお寿司を食べられるように動いています。ホールさんはお客様の注文を配膳し、また握り場に通し、お客様が帰られると席を片付けキレイにして次のお客様をお通しし、レジを打ちソフトクリームを作りお酒を運び等々、毎日バタバタしている姿を見ます。軍艦さんは握り場の注文通りに軍艦、巻物を作り、揚げ物お汁さんに注文をして、洗い物もして卵を焼き、次の日の仕込みをしています。“魚をさばく人、シャリを炊く人、特急をする人、お皿を洗う人など、どれか一つでも欠けたらダメなんだな”と社員になって初めて気づきました。“その一人一人の働きがあるから、お客様が美味しいお寿司・お料理が食べられていたんだな”と改めて知りました。

入社して、驚きと感動と楽しさと忙しさと、1ヶ月半なりに体で感じ思ったことをそのまま書きました。まだまだ半人前の半分の半分の半分の….といった私ですが、仕事を早く覚え、戦力の一員としてやれるように頑張りますので、皆さんこれからもよろしくお願いします。

2015.04.06

vol.1135 「お客様の顔色や体調を感じ取る心配り~F社長の感激」

vol.1135 「お客様の顔色や体調を感じ取る心配り~F社長の感激」
ベルゼ 川嵜 真希子

ある団体のOBの方々の宴会がありました。その宴会にご出席のF印刷会社の社長様が、一人のサービス係を探されました。

背の高い女性…名前が分からないので…彼女の名前は、国重幸子さんでした。ベルゼのサービス係の中でも一番身長が高い方です。その宴会のサービス係りとしては、シフトに入っていませんでしたが、一心の客入りが(残念な事に)悪かった為、急遽宴会の応援に入ってくれました。 「彼女!・彼女!間違い無い。」感激の表情で、お礼を言われました。「川嵜副支配人に伝えて~!」と藤麻社長からの伝言を、宴会場のバックヤードで聞きました。

実はF社長、前回出席された宴会の日、高熱ですごく体調が悪かったとの事。翌日から1週間近くお休みをされたらしいのです。(インフルエンザだった様です)しかし、その宴会が祝賀会だったので、無理をおして出席をされたのでした。サービス係のベルゼさん達より「F社長が今日は体調が悪そうで…。いつものお好みのドリンクを一切飲まれず、冷たい水・ホットウイスキー・生姜汁を作ってお出ししたり、おしぼりの交換を頻繁にしました。」との報告を受けていました。その日は二次会にも行かれず帰られました。

後日、藤麻社長が魚好人でご一緒になられた際、「祝賀会に出席した時、背の高い女性が凄く親身に世話をしてくれてお世話になったので、お礼が言いたい。」とおっしゃられていたそうです。

料理やドリンクの提供だけでなく、お客様の顔色や体調を感じ取り、“どうしたら、快適に過ごしていただけるか?”を自分達で考え、行動してくれる素晴らしい、サービス係に感謝の気持ちと誇らしさで笑顔になりました。 ありがとう!みんな!

2015.03.29

vol.1134 「代金をいただくのを忘れて」

vol.1334 「代金をいただくのを忘れて」
魚好人 蔵本 巌

1月某日(土)、20時過ぎぐらいに2名のお客様が計算してくれと言われたので、私がレジ打ちしてお客様に金額をお知らせしました。すぐにお金がいただけると思い待っていましたが、雑談をされていたので、他のお客様のオーダーの仕事をして、そのお客様からお金をいただくのをすっかり忘れて、お帰ししてしまいました。次のお客様の精算の時、やっとその事に気が付きました。

私は真っ青になりました。予約伝票にお客様の電話番号が書いてあったのですぐに電話しました。私が「大変申し訳ないのですが飲食の代金をいただいていないと思うのですけど…」と切り出すと、お客様は大変ご立腹になられて、「お前バカにするのもいい加減にしろ!私が払わなくて帰る訳なかろうが!」と5分くらい捲くし立てられました。

私はどうして良いか分からず「申し訳ありません。私が間違っていたと思います。今の事は忘れて下さい。」と言いました。お客様は「いいや!これほどバカにされたことはない。今から支払いに行くから待っちょけ。お前のとこは、フジマグループじゃったのう~。」そう言葉を残されて電話を切られました。

私は“店にお客様が来られたらどうしようか…”そればかり気になって仕事が手につきませんでした。お客様の顔が見えたので、すぐに店の外に走りました。お客様と目が合うなり、お客様の方から「本当に払ってないのか?」「はい、そうです。もし私が間違っていたら、土下座して謝ります。」私がそう言うと「わしが払ってないんか?」と、しぶしぶ18,800円をお支払いいただきました。

私が一番悪かったのは、1組のお客様の精算を終えずに次のお客様の接客をしてしまった事、お客様が帰られる前によく確認しなかった事だと思いました。アンコウ鍋コースがすごく旨かったと言われて2回も来られたお客様でしたが、もう魚好人に来られる事はないと私は思っていました。

それから2日後、果物屋さんから魚好人宛てにフルーツが届きました。果物屋さんの奥様がよく知っているお客様だったらしく「お金を払わずに帰ってしまって迷惑かけたから、よく謝っておいてくれ!」と言われたそうです。私はすぐにお客様に電話して「大変申し訳ありません!私がもう少し早く気が付けば…」と丁寧にお詫びをしました。

私はクレームに関して電話で精一杯の言葉で対応したつもりでしたがものすごく怒らせてしまって反対に自分が縮こまる思いでした。言葉一つ一つの大事さがつくづく分かる一日でした。

2015.3.6