カテゴリー別アーカイブ: 花一輪

vol.1153 「働く喜び」

vol.1153 「働く喜び」
仕出し周南店 大石 矩子

「明日から出られる~?」前・佐々木店長からの電話でした。 その時私は、犬の散歩中に転倒し左膝骨折で入院、そして退院してから自宅療養と、長期のお休みをいただいていたのです。

“自分には戻って働ける職場がある”前店長からの電話は今でも忘れられない喜びと感激の瞬間でした。
あれから10年近い年月が流れて、仕出し周南店では私はパート勤務最古参となりました。

今でも出勤日は楽しみでなりません。しかしその気持ちが害して、厨房の男性陣からは「うるさい!」「黙れ!」とお叱りを受けるハメとなりますが・・・その事も嬉しい!年を重ねても楽しく働ける職場があるという事は、私にとって人生最上の幸せです。お客様に喜んでいただける料理の一端のお手伝いするという事も気持に張りが湧きます。

私は健康である限り頑張りたいと思っています。

2015.05.24

vol.1152 「営業」

vol.1152 「営業」
魚好人 蔵本 巌

4月のある日、2階は予約があるのですが、1階は予約が無く、19時まで暇な営業でした。しかし19時を過ぎたあたりから、4組のお客様が来られ、ほぼ満席になりました。

料理提供が一段落して、お客様からいろいろお話を聞いてみると、すべて柳井のホテルに宿泊のお客様でした。 今期に入ってから、ホテル営業をしています。「ホテルの宿泊のお客様で、外で食事をしたいというお客様がいらっしゃったら、魚好人をご紹介していただけませんでしょうか!」というお願いです。これは社長からいただいたアドバイスで、3ヶ月に1回のペースで行っています。

初めは恥ずかしくて、“行ってもダメだろう!”と自分で後ろ向きの考えばかり持っていました。そこで田村顧問にも手伝ってもらって営業していました。 先日、1人でホテル営業に行ったら、そこの社長様が笑顔で迎えて下さいました。本当に嬉しかったです。ものすごく営業に自信が付きました。

2015.05.24

vol.1151 「仕事が楽しくて」

vol.1151 「仕事が楽しくて~2年間を振り返って」
八丁櫓 玉木 綾香

私は入社して2年が過ぎました。私にとってこの2年は多くの方と出会い、多くのことを学んだ濃い日々でした。

八丁櫓は祝い事や法要など様々な用途で利用するお店なので、何のお祝いがあるのか?何回忌があるのか?等、一からの勉強でした。仕事では楽しくて嬉しいことが沢山あると共に、失敗することも多く、上手くいかない自分に腹が立ったり、“私って必要されているのかな”…等と悩んだりすることもありました。

サービス業というのは、一般の方が休みの時が仕事なので、なかなか友達と遊べません。周りの友達が羨ましく思うこともありました。
でもそれ以上に接客が好きという気持ちが大きく、お客様の笑顔を見ると幸せになれるし「美味しかったよ。」「また来るね。」そんな言葉をかけて下さるのがとても嬉しいので、どんなにきつくても頑張れるのです。

だんだん仕事にも慣れて任される仕事も増えてきました。自分の出来ることが増えたり、自分のしたことでお客様が喜んで下さったりと小さな積み重ねが自身の成長に繋がるんだと感じました。

先日、職場の教養で『三つの基本』というのがありました。自分に置き換えて考えると、“忙しいときは何かをしながら挨拶をしてしまっているな”と反省しました。入社当初の研修で『隣と合わせることを意識する』『角度を揃える』と何度も何度も練習したことを思い出しました。あいさつ一つにしろ、基本ができてないと駄目なので初心に戻り、一人一人に感謝の気持ちが伝わるように心がけたいと思います。これを読んで改めて何事も基本って大事だなと感じました。最初から完璧にできる訳がない。辛くても頑張るからこそ楽しさを実感できるんだと思います。辛かった時期を乗り越えた今、この仕事が楽しくて仕方ないです。

私がいつか教える立場になったとき、自分がしてもらって嬉しかったこと、ためになったことを伝えていきたいと思います。大好きな接客を仕事にでき、フジマに入って本当に良かったと思いました。まだまだ3年目の未熟者ですが店長、副長をはじめ、パートさんの良い所をマネし接客対応を磨いて磨いて磨いて……この人が居るから八丁櫓に来たい、そう思われるような接客員になりたいと思います。

2015.05.17

vol.1150 「私の宝物」

vol.1150 「私の宝物」
さざん亭徳山店 竹内 豊

皆さんの宝物は何でしょうか?宝物は人それぞれ違って、人、物、思い出など様々だと思います。今回の花一輪では私の宝物の中の一つを紹介したいと思います。

さざん亭では客席にお子様が料理を待っている間、暇にならない様に折り紙を置いています。私はお客様が折った折り紙を頂く機会がよくあります。

image001

 

 

 

 

 

その中の一つでもある下の写真は、常連の女の子の『かなでちゃん』からいただいた物です。
image006

 

 

 

 

私と『かなでちゃん』との出会いは、2年前、何を折ったのか分からない折り紙をもらい「かえでちゃんありがとう!」とお礼を言うと「違うよ~。かなでだよ!」と会話したのがきっかけです。月に数回来店されていたのですが、今年は引っ越しあったり風邪を引いていたみたいで、3月の末に久々に御来店されました。その時に再び『かなでちゃん』が折り紙をくれて、以前の物とは比べ物にならない鬼の折り紙を貰いました。

image004

 

 

 

 

 

 

たった数年しかたっていないのに、ここまで成長していた『かなでちゃん』に感動しました。またたった一枚の折り紙で人を感動させる事ができるんだなと思いました。

私たちは、食を通じて感動を与える仕事をしています。厨房で作業的に決められた材料、調理をするのではなく、丹精込めて本当に美味しい料理を提供することで、お客様に感動を与える事が出来るのではないかと私は思います。私はこれからもお客様との出会いや頂いた物、言葉、を大切にしていきます。

2015.05.15

vol.1149 「新入社員へのサポート」

vol.1149 「新入社員へのサポート」
ベルゼ 中岡 沙織

今日の花一輪はベルゼフロントの酒谷留美さんの紹介を致します。ちょうど1年前の4月、天使の様な純粋なその子はやって来ました。高校を卒業し、今とはまるで違うジャンルの仕事を3年間続け、新しい環境に飛び込んで来ました。
最初の仕事(ベルゼフロントの登竜門)は、唯ひたすら、宴会名と仕出しのタイトルの入った箸袋を折続け、周囲から聞こえる、電話のやり取りを覚え、「間違えや聞き忘れがあっても、お客様の電話番号だけ忘れずに聞いてくれたら何とかなる。」の川嵜副支配人の言葉を鵜呑みにし、2ヶ月目を迎える頃から、物怖じせず電話に出られる様になりました。
「自信なさそうに喋らんの!自信を持って言い切りなさい。それが間違えでも言い切ったら本当になる。」と言われ、直接来館されるお客様にも、堂々と接する事が出来るまでになりました。天性の正直さと一生懸命さで、頼まれたら「いや。」「出来ません。」「無理です。」と言う事が出来ず、時々一杯になり余裕なさそうに仕事をしている時もありますが、ベルゼの受付と事務接客、仕出しの受け付け準備、沢山の業務をこなすフロントの仕事を1年目にしては、本当に良くやっていると感心します。

私が1年目だった頃は、ドコまで出来ていただろ~??
私も1年目に沢山失敗したな~
私も1年目過ぎて、スランプに陥ったな~!

今年は新入社員が3名フジマグループの仲間に加わりました。当然、本人は一生懸命に努力をします、でも不安だらけの社会人1年生には周囲のサポートも必要で、本当に有難いものです。
新たに新人さんを迎える店舗の皆さん!優しく・厳しく・大切にですね。

2015.05.14

vol.1148 「お見送り」

Vol.1148 「お見送り」
本社 田村 賢治

先日、柳井市倫理法人会主催の「倫理経営講演会」が4月14日に開催につき、昨年入会された企業様に、出席のお願いにお伺いした時の事です。
社長はお留守でしたが、初めてお伺いしたにも関わらず、70歳過ぎの会長が快くお願いを聞いていただきました。いざ帰ろうとして、二階から降りようとしたら小雨が降ってきました。ご年配の大変お洒落でセンスのよい女性が、わざわざ一階まで降りて、しかも私の乗ってきた自動車のドアまで傘をさして見送っていただきました。
アポもとらず一方的にお願いにお伺いしたにも関わらず、そこまでしていただき心から恐縮して頭が下がりました。 今月の一番気持ちのよい、又、印象に残っている一日でしたので、「今日の花一輪」としました。(後日分かったのですが、その方は会長の奥様でした)

『やれなかった!』
『やらなかった!』
『どっちかな?』
『その時、自分ならばどうする!』
-相田 みつをー

2015.05.07

vol.1147 「みんな頑張っている」

vol.1147 「みんな頑張っている」
のん太鮨パセーラ店 藤本 裕史

忙しい春休み初日の営業。今日から忙しくなることは前年の売上を見ても分かっていたので、仕込みの準備は万全でした。ですがミスが続く負の連鎖。スタッフに忙しくなることをもっとちゃんと伝えていたら…個人的に反省だらけの1日になりました。

そんな中、閉店直後のことでした。ホールのスタッフに呼ばれ客席に向かうとメッセージのようなものがボールペンに挟んでありました。それを見てその日の疲れが吹っ飛びました!絶対これは花一輪で書こうと思いカシャッ。

悪いとこだけを見ていてもよくならない。忙しい中、スタッフのみんなは頑張ってくれています。
河野君以外にもパセーラ店には若いスタッフが多数活躍しています。良いところは、みんなで褒め合い、真似し合いながら、成長していけたらと思いました。
image0032015.05.06

vol.1146 「嬉しいお電話」

vol.1146 「嬉しいお電話」
本社管理部 前田 正幸

3月20日の11時頃の事、高瀬さんから「のん太鮨防府店のお客様から人事部の上の人をお願いしますという電話です。」との発信がありました。私は、クレームのお電話かと思いつつ受話器を取りましたが、内容は予想に反するもので次の通りです。

「先日、食事が終わり、店を出た所で高齢の母が不注意で転んでしまったのですが、それに気づいた男性店員の方がすぐに駆けつけてくれて手を貸してくださいました。」また、「昨日もテイクアウトをお願いしたら几帳面に詰めていただき、さらに対応も申し分なかったのでお礼を言いつつ名札を見ると、武田さんと言う店員さんでした。教育が行き届いているのは勿論ですが、マニュアルにないとっさの行動がとれる店員さんに感謝の気持ちで一杯になりました。」「母親が来週手術するのでバタバタしており、本来なら『ご意見葉書』で伝えればよいのですが、どうしても早く嬉しかった気持ちを伝えたくて電話させてもらいました。」との事です。

私も大変嬉しくなり「店は当然の事をしただけですが、貴重な時間を使って電話していただき、大変嬉しいお褒めの言葉を頂戴しありがとうございます。お母さんお大事になさいますように、またお元気になられたら一緒に店に足を運んで下さい。この嬉しいお電話の件は店のスタッフにもすぐ連絡しておきます。」と伝えて電話を切りました。

受話器を置いた後、思わず、のん太鮨防府店のスタッフの一生懸命前を向いて行動している姿勢、気持ちが伝わってくる電話であり、お客様、のん太鮨防府店のスタッフ双方に対してありがたい気持ちで一杯になりましたので紹介させていただきます。私一人がおいしい所をいただきました。感謝です!

2015.05.02

vol.1145 「ちょっとした心遣い」

vol.1145 「ちょっとした心遣い」
ベルゼ 川嵜 真希子

以前にも紹介をした事のある、ベルゼの玄関マットやモップをお願いしております株式会社合同(ダスキン)様のちょっとした心遣いに気がつきましたので紹介させていただきます。

ベルゼの事務所入口・調理場搬入口・宴会場入口に、薄めた次亜塩素酸ナトリウムを入れたコンテナ(バット)を置いています。感染症予防のため、外出したスタッフや業者様が入館の際に靴と手を消毒して入っています。

毎日、誰からともなく消毒液を補充したり、足ふきタオルを交換したりしていますが、入口マットの上に敷かれたタオルが、ねじれる事もしばしば。それで事務所のマットは、ねじれ防止の為、タオルをガムテープで止めていました。 ダスキン様のマット交換は月に2回、出勤するといつもタオルの上から貼られているテープがありません。“誰が直してくれたかな~?”と思いつつ・・・

ある日の夕方、タオルを洗おうとはがしてみると、頑丈な両面テープでしっかりとマットに張り付いていました。そう、玄関マットがズレないように、ダスキンのスタッフの方がタオルを固定して下さったのです。ベルゼのスタッフがお願いした訳でもないのに、きちんと今まで以上に丁寧にタオルが敷かれている事に驚きました。誰にも気づかれずに丁寧に仕事をされているダスキン様のスタッフの皆さんに頭が下がりました。感謝。

2015.04.28

vol.1144 「担当者のない仕事」

vol.1144 「担当者のない仕事~感謝の気持ちを忘れずに」
八丁櫓 森永 孝之

3月18日の「職場の教養」にゴミ袋を自主的に交換する『Sさん』の話がありました。

八丁櫓でもペットボトル、缶、瓶など多くの種類のゴミが毎日のように出てきます。その中でも90ℓのゴミ袋一杯になった瓶はかなりの重さがあります。従業員の休憩室に行く通路の脇に、それぞれ分別用のゴミ箱を置いています。みんなその横を通るのですが、“ゴミ箱一杯だな”と素通りする人もいれば、あふれ出ている事にすら目に入らない人もいます。私自身も店を閉め休憩室に寄って帰るのですが、いつも“一杯だな”で終わらせて帰宅していました。

しかし次の朝には綺麗に片付け、きちんと新しいゴミ袋が掛かっています。朝から綺麗になったゴミ箱を見るのは気持ちの良いものです。しかしながら、私がやってなければ、他の従業員の誰かがやってくれているのです。しかも、清清しく、忙しい朝に…

出勤して直ぐゴミ箱から手を付けなければならない人の気持ちを考えた事があったでしょうか?自分が携わっていない仕事は常に誰かがやってくれているのです。多くの方の手を必要としてお店を運営しているのに、ついつい一人でやっているような気持ちになりがちです。

日常の全てが『当たり前』になり、『感謝』する気持ちが薄れているんですよね。毎朝朝礼で『感謝の気持ちを忘れずに!』と唱和していますが、実際は口だけで行動が伴ってなかったわけです。 店舗の中外を見渡すと、役割分担のない仕事も数多くあります。そこに目を向け、行動に移せる従業員が何人いるか?本来ならみんなが『Sさん』でなければならないのです。

朝礼での社是、経営理念、花一輪、7アクト、職場の教養にはみんなが『Sさん』になり得るヒントが詰まっています。惰性で行うのではなく、今日も元気に朝礼に参加できている事に感謝の気持ちで臨めば、“ストン”と『Sさん』になれるヒントが素直に中に入ってくるんじゃないですかね。

2015.04.27