カテゴリー別アーカイブ: 花一輪

vol.1014 「常連様へのきっかけ作り」

vol.1014 「常連様へのきっかけ作り」 2009.9.24
 さざん亭モール周南店 岡本 裕子
 今日は最近常連になりつつある二人組みのおば様について話そうと思います。
 初めての出会いは88円生ビールのイベント前でした。その方は店に入ってきて「生ビール88円って本当?小さいグラスなんじゃない?うふふ」と私に聞かれたことがきっかけでした。そのときは質問だけされて帰られたのですが、イベント中も来て下さり、それからちょくちょくいらっしゃるようになりました。
 この前も、いつものように生ビール二つと枝豆だけを注文して楽しそうにおしゃべりしておられました。しばらくして見るとビールを全部飲まれていたので「ビールのおかわりはよろしいですか?」と声をかけました。するとそのお客様は「飲みたいんだけど、今日2000円しか持ってないんよね。うふふふ。」と言われました。私は一人2000円持っているのだと思ったので「生ビールはそんなに高くないですよ。530円ですからもう1杯ずつ飲めますよ。それに心配だったら、中タンブラーというワンサイズ小さいサイズのビールがありますから、そちらはいかがですか?」と勧めました。「そう!じゃあもう一杯飲んじゃおうかな。でも今合計いくらかしら?」と聞かれたので「えっと、枝豆と生ビール二つと・・・(枝豆いくだらっけ?)」ブツブツ・・・「計算機持ってきますっ!」すごい間がよかったのか、私が勢いよく言ったのがおもしろかったのか、店内に響き渡る大声で「あははははっ!お姉ちゃんおもしろい!そんなこという店員さん見たことない!あははははっ!」と大爆笑されていました。
 私はウケたので、本当に計算機を持ってきて「ただいま1310円ですから生ビールおかわり大丈夫ですよ!おかわりされますか?」とビールをプッシュすると「でも2000円しか持ってないんよねー。」そういってお客様は財布の中身を確認されていました。「こちらの方はいくら持ってるんです?」「私今日財布持ってきてない(笑)」「えーっ!」財布を見せてくれたので見てみると、本当に2000円しか入ってなくて「ありゃ本当に2000円しか入ってないっ!」笑顔で言うと「だから2000円しか持ってないっていったじゃない!あはははは!でも普段はもう少し持ってるわよ。うふふ」「これじゃビール飲めませんね。次はせめて2500円くらい持ってきてくださいね。」冗談を言うと「あははは!お姉ちゃんおもしろいわ!お姉ちゃん大好き!あははははっ!」つぼに入ったみたいで、涙目になりながら大爆笑していました。これでこのお客様は裕子トークにはまったようです。
 このお客様はビール88円のイベント中に来られたとき、ビールがなくなる度に「おかわりいかがですか?」と声をかけたりしました。最近は隣の女性専用のフィットネスクラブ帰りに月に2~3回寄ってくださり、ビールと枝豆を注文されます。せっかく運動したのにビールを飲んだら意味ないような・・・(笑)
  2000円しか持ってない事件からお客様は私のことを気に入っていただいたみたいで、今では来店されると「お姉ちゃんまた来たよ~!」と言って笑顔で声をかけてくださいます。お客様と距離が縮まったときはすごくうれしいですよね。きっとこのお客様は常連になってくれると思います。この仕事をしていてよかったと思う瞬間です。きっかけはどこにあるかわからないですね。

vol.1013 「まさか!」

vol.1013 「まさか!」 2009.9.20
 八丁櫓 近藤 晴彦
 皆さん!9月7日(月)は何の日だったか覚えていますか?
そ~です。年に一度の社内大会です。今回は社内大会の会長のお話に関係した出来事です。
 9月10日(木)、この日は19時半からT様11名で御予約があり、来店されてお部屋に御案内しましたが、なぜかみなさんが会長の事、社内大会の事をご存知でした。私は“なぜ知っておられるのだろう?会長のお知り合いなのだろうか?”沢山の疑問が残りました。“聞いてみようかな”と何回も自分の心の中で迷いがありましたが、この時は勇気を持って言えませんでした。
 時間が経ち、支払いの為、男性の方がレジに来て「領収書をお願いします。」と言われました。私が領収書を書こうとすると、男性の方が名刺を出され、その名刺には(株)○○○○研究所と記載されていました。
 私は“まさか!会長が社内大会で言われていた人達かな!”と思いパートの人達にも話したら、「きっとそーだよ。」と言ってきたので、私は思い切って「会長から飛行機の中で話し掛けられ、検便の話をされた方ですか?」とお尋ねしたところ「そーです。」と笑顔で答えて下さいました。私は“まさか会長が話されていた人が目の前にいるなんて、なんという偶然なんだ”と思い、その瞬間言葉には表せられないくらいのドキドキ!?緊張が走りました。
 お帰りの際、レジの所でこんな私に名刺をくださいました。私はなぜか更に胸が痛くなり、私も名刺を即座に取りに行き、外へ追いかけて3名様ほど名刺の交換をさせて頂きました。タクシーに乗る前に「会長によろしくお伝え下さい。」と言われ、この間もずっと胸の痛みが止まりませんでした。タクシーを見送った後、私は嬉しい気持ちで一杯になり、更に接客が好きになりました。
 一つの疑問からこれほどの事になり、私は正直びっくりしたのと同時に、誰とでも話ができる会長の偉大さ、そして接客のすばらしさ、嬉しさを全身に感じました。
私にとって今回の出来事は更に大きな一歩になったと思います。これからも会長のように、積極的に誰とでもお話できるようフレンドリーな気持ちでお客様と接し、お店の顔になれるよう頑張っていきたいです。

vol.1012 「メッセージボード」

vol.1012「メッセージボード」2009.9.20
さざん亭三次店 濵中 一恵
三次店では季節に合わせたディスプレイが玄関、レジ周りに施されています。その中でも森永店長の素敵なセンスがキラリと光っているのが、玄関外のお客様へ向けたメッセージボードです。
うなぎの時期には、うなぎ販促の言葉、夏の終わりには残暑見舞いの言葉等、三次店みんなの気持ちとして掲示されます。いつも季節の変わり目、ディスプレイが変わる度に、“ほんと、店長って凄いなぁ”と羨望の眼差しで眺めています。
先日社長ご夫妻が来られた時、ボードをご覧になり、「花一輪で紹介したらどうか!」と言われました。日頃、店長や藤野さん、パート達さんに対して“凄いなぁ”“真似したいなぁ”と思うちょっとした事が『花一輪』です。『花一輪』って身近にたくさんあるなぁとつくづく感じました。
皆さんのお店の自慢話も是非『感動の花一輪』で紹介されてみてはいかがでしょうか。
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vol.1011 「私はだれ」

vol.1011 「私はだれ」 2009.9.14
 代表取締役社長 藤麻 一三
『私はだれ・・・』
私はいつもあなたのそばにいる
いちばん頼りになる助け手でもあれば、大変な厄介者でもある
後押しもすれば、足を引っ張って、しくじらせもする
私はあなたの命令次第 半分だけやって任せてくれれば、
私は残りは手早く簡単に片づけてしまう
私の扱いは簡単 念押しは不要
何をしたいのか見せてくれれば、少しの練習で後は自動的だ
私はすべての偉大な人物の僕
そして何たることか、すべてのしくじりの主人
偉大な人が偉大になったのは私のため
しくじった人がしくじったのも私のため
私は機械ではないが、機械のような正確さと
人の知性によって動く
私を動かして利益を得ることもできれば、
破壊を招くこともできる 私にはそれは関係ない
私を利用して訓練し、しっかり働かせなさい
そうすればこの世を足元に従えることさえできる
しかし、甘やかせばあなたを滅ぼす
私は誰か   私は習慣
作者不詳
『人生を築く時間の刻み方』(産能大学出版部刊)より抜粋
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vol.1010 「手作りお守り」

vol.1010「手作りお守り」2009.9.13
さざん亭モール周南店 岡本 裕子
ずっと前花一輪に書いた「地獄にいったらどうなるか?」という話をしてくれたT様のことを覚えていらっしゃいますか?T様は週2~3回来られる超常連様でした。ところが、ある時からパッタリと来られなくなり“どうされたのかな?”と心配していると、半年前に久しぶりに来られました。
いつものように食後にコーヒーを飲まれ、お会計の際少しお話しました。「裕子、わしは病気になってしまいしばらく入院することになった。やはり歳にはかなわんよ。だからしばらく来られんかもしれん。」悲しそうな顔でおっしゃいました。「そうなんですか・・・。それで最近来られなかったのですね。私のパワーをあげますから病気に負けないでがんばってください!」そう言ってギュギュッと握手してお別れしました。
それからずっと来られなくて、1ヶ月位前にひょこっとご家族と一緒に来られました。忙しかったのであまり話は出来ませんでしたが「体の調子はどうですか?」と聞くと、やはりまだ治療中だということでした。
ある日何となく常連様リストを開いて見ていると、“あれ!T様の誕生日もうそろそろだ。”T様は9月12日が誕生日でした。“何かしてあげれないかな・・・?”
私はいろいろ考え、お守りを作ることにしました。

インターネットでお守りの作り方を調べ、布と糸を買い、型紙を作り、布を表と裏貼り付けて糸で縫いました。お守りの中身は生年月日から調べて、T様の『十二支守護本尊』(生まれ年十二支によって守護してくれる仏様のこと)の『大日如来』のマークをいれて縫うことにしました。(ちなみに私は阿弥陀如来です)昔この守護本尊の話で盛り上がったことがあるので、きっと喜ばれると思いました。『十二支守護本尊』だけでは寂しかったので、飾り紐も作りました。これは『吉祥結び』と言って縁起の良い結び方です。
しばらく店に来られないので、私の顔を忘れないように私の写真付きお手紙を書いてお守りと一緒に送りました。
「T様 9月12日お誕生日おめでとうございます。T様が少しでも長生きできるようにお守りを作りました。T様の守護神を調べたら大日如来でした。大日如来はあらゆる災難苦難を除き、将来への道が明るく開けるよう、福徳と長寿を授けてくれるという意味があるそうです。もちろんお守りには私のパワーも入っています。よかったら使ってください。」
T様は急に手紙が来たらびっくりされるかな?でも喜んでもらえるといいな!
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vol.1009 「たった一言で」

vol.1009 「たった一言で」 2009.9.5
 代表取締役社長 藤麻 一三
 小学校5、6年生、190人と先生、保護者の皆さんに参加いただいて、ワークショップ的講演の機会がありました。タイトルは「たった一言で・・・」。「あなたが今までに、心に響いた『たった一言』は何ですか」そして、「その『たった一言で』どんな気持ちになりましたか」という発表をしていただくものです。
 いくつか、紹介させていただきます。
 6年生のAさんは、お父さんとアメリカに行った時、「ホテルなどのビルに入る時には、ドア押さえんだぞ」とお父さんに教えられました。そして、実際にドアを押さえていたら、次の人に「センキュー」と言われたというのです。その瞬間、とても心がとてもホカホカしました。Aさんは、人にドアを押さえてもらった時に、「センキュー」と言うようにしました。その人は、とてもうれしそうだったそうです。(サンキューじゃなくて、センキューっていうのがいいですね)
 同じく6年生のBさんは、元々、声が小さいのだといいます。国語の発表のときに皆から、「聞こえません」と言われたらどうしようと心配していました。
そのことをお母さんに相談したところ、「自分が一生懸命やったと思うなら、それでいいじゃん」と言ってくれたので、心が軽くなり自信が持てたといいます。
 5年生のCさんは、幼稚園のときに縄跳びの「あやとび」を練習していた時に、友達から、「そんなこともできないの」と言われました。もう縄跳びの練習を止めようかと思いました。そして、その子とは遊びたくなくなったそうです。
最後に、190人で作った「たった一言で」という詩を朗読しました。
たった一言で、がんばろうと思った。
たった一言で、いやな気持ちになった。
たった一言で、しあわせになる。
たった一言で、なぐりたくなった。
たった一言で、勇気がついた。
たった一言で、思わずガッツポーズをした。
たった一言で…。
全部、紹介できないのが残念です。人から言われた「たった一言で」、人生が変わってしまうことがあります。それは、良い方へも、悪い方へも。
「たった一言」で、笑ったり悲しんだり。
皆さんの心の中に残っている「たった一言で」は何ですか。

vol.1008「お客様からのラブレター

vol.1008「お客様からのラブレター」2009.9.5
さざん亭三次店 濱中 一恵
お盆営業もそろそろ終わろうとするある日、お客様から素敵なラブレターを頂きました。
お客様が帰られた後、バッシングへ行くとテーブルの上に、箸袋の裏に書かれたラブレターが置いてあるのを発見しました。それを読み終えると、疲れた体が少し癒えるのを感じました。しかし、私たちはそのお客様がどのような方だったのか恥ずかしながら覚えておりませんでした(反省)。。。
そして夏休みも終わった本日9月1日、またまたそのお客様はご来店され、ラブレターを残して帰られました。“あぁ、あの方だったのか!”良く来て頂いている方でした(またまた反省)。今度こそは店長も私もお客様の顔を覚えたので、次回のご来店の際には感謝の言葉を述べようと約束をしました。
私は、実はあのラブレターは店長に宛てたものだと推理しています。店長よりも少し(?)年上の女性ですが、店長が声を掛けた時の、あのお客様の喜ぶ顔を早く見たいです。店長は老若男女問わず凄くモテるんです!凄いんです!
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vol.1007 「人を改めようとする前に、まず自ら」

vol.1007 「人を改めようとする前に、まず自ら」2009.9.1
 代表取締役社長 藤麻 一三
 モーニングセミナーで経営者が集まって勉強していると聞きました。勧誘されたことはありませんでしたが、地元の経営者の皆さんから学べると思い、倫理法人会に入会しました。
 通い始めて最初の数ヶ月は、衝撃でした。こんな早朝から、みなさん、なんてモチベーションが高いんだろうと。また、各地からいらっしゃる講師の講演にも、毎度毎度自分の考え方や行動に反省をし前進するきっかけとなりました。
 入会した頃は、経営者である自分とスタッフの間に溝があり、お互いに不満を抱えている状態でした。自分ひとりが猛烈に忙しく出回っていて、なんとかしなければと思いながらほとんどコミュニケーションをとれない状態で、会社に帰れば皆暗く、淡々と作業をしていました。
 私は「自分はこんなにやっているのに」「わかってほしい」と思っていて、心は離れていくばかりでした。それではお客様に喜ばれる仕事をすることは困難になっていきます。そういう状況を打開しようと入会したわけではなかったのですが、モーニングセミナーで学んで自分の至らなさを痛感するようになりました。倫理に「人は鏡、万象は我が師」という考え方があり、講師の講演も、会員のみなさんと接する中で感じたのも、そのことでした。
 「人を改めさせようとする前に、まず自ら改め、自分が変わればよい」・・・これを、自分がこつこつ実践しました。自然に、スタッフへの不満がなくなるばかりか、心から感謝するようになりました。そうなると会社全体が明るくなり、あらゆることがスタッフの自発で遂行されていくようになりました。また、お客様からはお褒めの言葉をたくさんいただけるようになりました。
 是非モーニングセミナーに参加してみてください。自分を変えるにはまず行動を変えましょう!

vol.1006 「さざん亭水族館計画」

vol.1006「さざん亭水族館計画」 2009.8.30
さざん亭モール周南店 岡本 裕子
今年も夏がやってきました。今年はどうしてもやりたいことがありました。それは去年できなかったさざん亭水族館計画です。去年は白い壁に熱帯魚のイラストを印刷して貼りましたが、今年はガラスも貼って中からも外から見て涼しいイメージを出したいと思いました。夏休みに入るので子供も喜んで入りたくなるような店にすることも狙いです。
去年、熱帯魚を貼ってみて、両面テープの貼り方が甘くてしばらくするとクーラーの風ではがれテープの補正の毎日だったので、今年は風が入らないように丁寧にきっちりテープを貼る事にしました。すごく地道な作業で思ったよりすごく時間がかかりました。量も去年より多いので急ピッチで黙々とやりました。アルバイトの子やパートさん達に魚を切ってもらったり、両面テープを貼ってもらったりお手伝いしていただきました。
店の外から見ると水族館の中に私達が働いているみたいです。ガラスに貼ると壁に貼るよりリアルになりキレイで見た目が涼しそうです。去年は計画不足でガラスまで手がまわらなかったけど、去年の失敗をいかして、今年は去年できなかったことが実現できて良かったです。“絶対に完成させてやる!”と思っていたので完成したときは達成感があり嬉しかったです。
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vol.1005 「後始末の習慣化」

vol.1005「後始末の習慣化」 2009.8.24
 代表取締役社長 藤麻 一三
 「事、未だ成らず、小心翼々。事、まさに成らんとす、大胆不敵。事、既に成る、油断大敵」
 江戸時代末期から明治にかけ、幕臣として活躍した勝海舟の遺した言葉です。大事に当たっての心構えを述べたもので、「実行前は、細心な研究・調査・計画のもとに充分な準備をする。その際にはあたかも〝小心〟と思えるほどに行なう。実行段階に至っては一切の不安を捨て、一気呵成に行なう。そして、成就の後は油断せず、緊張感を持続する」というものです。
 中でも実践が最も難しく、かつ銘肝すべきは「事、既に成る、油断大敵」と、後始末の重要性を説いている箇所ではないでしょうか。「勝って兜の緒を締めよ」「立つ鳥は跡を濁さず」等々、物事や心の後始末の大切さを説いた教訓は様々あります。それらが示唆するように、人は物事がスムーズに進むと、つい気を抜いたり、最後の詰めが甘くなったり、確認などを怠って逆に失敗を招いてしまったりすることがあります。
「新しい契約を苦心の末に取ったが、その後のアフターケアが悪く途中でキャンセルされた」などの話は、あちらこちらに転がっています。取り組んでいる仕事が一段落して〈これで完了した〉と思っても、いま一度、点検作業を徹底して行なうことが大切なのです。
 後始末の実践を行なっていく上でのポイントに、次の3点があります。
 ①間髪をいれずに、すぐに行なう
 後始末のコツとしてまず大切なのは、「間髪を入れずに速やかに行なう」ということです。一息入れたり間をおいては、緊張感が途切れたり、気分もおっくうになってしまって、結局はやらないようになってしまうのです。
 ②感謝を込める
 後始末は、形だけではなく真心を込めてやることも大切です。仕事場や道具、商品に対してはもちろんのこと、取引先やお客様に対しても、機会を作って訪問したり葉書を送るなど、同様に行ないたいものです。
 ③「気」を抜かない
 先に述べたように、気の緩みや油断が失敗や事故につながります。最後まで集中力を途切らせずに、パーフェクトを目指しましょう。
後始末は単なる後片付けではなく、物事のけじめであり、感謝の気持ちを表現する時と場でもあります。さらには、終点であると同時に、次の仕事へつながっていく出発点でもあります。
 最初は意識しなければできないことかもしれませんが、「やろう」と決意して心がけて行なっていくことで、徐々に身についていきます。
後始末が習慣化すると、「この機をのがさず」という前向きな姿勢が磨かれ、どんどん小さな成功を得ることにもつながっていきます。普段から、事の大小にかかわらず、意識をしつつ取り組んでいきましょう。