vol.1071 「絵本が起こした小さな奇跡」2011.06.16
さざん亭柳井店 岡本 裕子
皆さんもご存知だと思いますが、フジマグループでは被災地の人達のために、子供に笑顔の絵を描いてもらって、それを絵本にして送ろうという企画をやっています。
ある常連様のお子様にもその応募用紙を渡しました。この常連様はモール周南店にもよく来てくれていたお客様で、女優さんみたいな美人ママです。お子さんはママに似て目がぱっちりのハンサムボーイです。
そのご家族のお食事が終わりレジで私が待っているとその美人ママが絵をもって来てくれました。「ありがとうございます。」と言って受け取ろうとすると「こんな下手な絵ですけどいいですか?」と言われるのです。「上手い下手は関係ないですよ。一生懸命描いてくれたらオッケーです。」と言って受け取りました。
するとお母さんが「実はこの子、障がいを持っていて普段絵とか書けないんです。でも、大地震があった人達に元気になってもらうため送るんだよと言って説明したら、絵を描いてくれて・・・うれしいです。こんなことってあるんですね。私がびっくりしました。」と美人ママは目を潤ませながらおっしゃっていました。
見た目にはどこにでもいる普通の男の子なので障がいをもっているなんて少し驚きでした。でも障がいを持っていても誰かを助けよう、喜んでもらおうという気持ちがこのような小さな奇跡を起こしたのでしょうね。私も“本当にこんなことあるんだなぁ”ととっても心が温かくなり嬉しくなりました。
誰かに喜んでもらおう!楽しいひと時をすごしてもらおう!これは私達接客業の原動力ですよね。私達の思いもこの男の子と同じですね。
さぁ!今日も一日お客様に笑顔で帰ってもらえるようにがんばりましょう!