「発刊にあたって」 代表取締役社長 藤麻 一三

発刊にあたって
「美味しかったよ。また来るね。」
一生懸命仕事をしている私たちにとって一番嬉しいお言葉です。お客様の喜びが私たちの喜びであり、その一言でサービス業に従事する誇りを感じます。
私どもの会社は平成23年に創業60周年を迎えます。祖父と父が、魚市場を始めたのがスタートでした。『瀬戸内海の旬の魚を、最高においしく食べてほしい』というのが、創業当時からの願いです。その後、仕出し業から給食、ブライダル、レストランへと事業を展開してきました。
 平成11年8月、父からフジマグループの社長を引き継ぐにあたり、新たに行動の指針となる『花一輪』を提唱しました。画一的なマニュアルサービスではなく、そのときその場において、一人一人のお客様にどうしたら喜んでいただけるか、個々のスタッフが判断してフレンドリーなおもてなしをする。そういったおもてなしを私どもでは、『お客様に花一輪そえるサービス』略して『花一輪』と呼ぶことにしました。
そして、その基本となる項目を分りやすく5ヶ条にまとめ標語化しました。
第1条 【花一輪そえよ】
第2条 【全ての企業から学べ】
第3条 【細部にこだわれ】
第4条 【積極的にフレンドリー】
第5条 【全員清掃スタッフ】
 しかし、朝礼で『花一輪』の唱和をするだけでは真のおもてなしはできません。『花一輪』運動を社員の皆さんに周知徹底し、一体感を持ってやりぬく為に、『感動の花一輪』と題しメール通信を始めました。『花一輪』をお店で実践し、その結果お客様に喜んでいただいたこと、また逆にこんなことをしてしまってお客様から怒られてしまったことなどのエピソードを、社員さんから私にメール投稿してもらい、それを私が編集長となって、毎週火曜日と金曜日の週2回、全店にメール配信しました。週2回の編集発行は結構大変な事でしたが、社員さんとのコミュニケーションが図れるとともに、フジマグループの企業文化作りになりました。
平成16年8月10日、そのメール通信が500話になり、小冊子『感動の花一輪』を100話ずつ5巻にまとめて発行しました。そして平成21年8月11日、『花一輪』運動に取り組んで10年、『感動の花一輪』は記念すべき1000話を迎えました。そこで、その1000話の中から、社員の皆さんの投票により100話を選出していただき、本書『花一輪 ベストセレクション100』として発刊致すこととなりました。
 私たちは社団法人倫理研究所発行の『職場の教養』を活力朝礼のテキストとして愛用しています。そのタイトルが示すように、職場人としての教養を高めつつ、チームワークとヒューマンコミュニケーションの向上を図る教材ですが、この『花一輪 ベストセレクション100』も、フジマグループの理念テキストとして活用して参ります。まさに、我が社の『職場の教養』であります。
終わりになりましたが、投稿をいただいた社員の皆さんを始め、本書の発行にご協力いただきました方々に心より感謝申し上げます。
私たちは、地域に密着した営業をしています。いつもお客様に満足していただくお店づくりをすることで、しっかりと地域に根を下ろしていきます。そして、お客様満足度『環瀬戸内海ナンバーワン』企業を実現します。
今後ともフジマグループに対しまして、皆様からのご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
『パワー全開!輝く笑顔』
『自分がやらずに誰がやる』
『今こそチャンスだ』