vol.1052 「みんなで添えた花一輪」 2010.11.08
さざん亭柳井店 岡本 裕子
10月29日(金)30代後半のえくぼがかわいいオシャレなお母さんと、その子供達3人の家族連れがご来店されました。沖原さんがご案内したのですが、お母さんが席についた途端「今日私の誕生日なのよ♪何かいいことある?」と聞かれたそうです。沖原さんは「おめでとうございます。」と言いました。
そのご家族のお食事が終わりになる頃、沖原さんが「あそこの席の方お誕生日らしいのですが何かお出ししますか?」と聞いてきました。“ただサービスソフトクリームだすだけじゃなぁ~そうだ!今こそアレを使う時だ。こういう時のために買っておいたんだ〔心の声〕”「実は私キャンドル買っているのでそれをソフトクリームに立てて持っていきましょう。」(皆さん、ワンパターンだとか言わないでくださいね)(笑)
店長にさっそく許可を得て、二人でキャンドルをソフトクリームに立てていると、店長が急々と誕生日のお客様の所にあいさつに行かれました。「店長ちょっと待ってください!」と言ったのですが、慌てていたのか、私たちより先に行ってしまいました。私達はお客様にはサプライズで準備をしていたので、お客様は店長のあいさつの意味がわからないようで、ぽか~ん?としていました。
沖原さんがそのお客様に誕生日だということを最初に言われたので、沖原さんにキャンドルソフトクリームを運んでもらいまいた。キャンドルを立てたソフトクリームを持った沖原さんの姿を若いお母さんが見た瞬間「えーっ!うっそー!」両手で口をふさいで目をまん丸くして驚かれていました。沖原さんが「お誕生日おめでとうございます!店長からです。」というと「本当にいいんですか!ありがとうございます。うれし~い!」と感激されていました。私も沖原さんの後ろから「お誕生日おめでとうございます!」と言いました。「ありがとう。」とお母さんだけじゃなく子供達も喜んでおられました。お母さんは相当嬉しかったらしくほろりとうれし泣きをされていました。「ここに食べに来て良かったね。」と言っておられました。
そのご家族がお帰りになる時、店長と私達に「今日はありがとうございます。おかげで一生に残る思い出になりました。みなさんのチームワークにも感動しました。今日この店を選んだのも神様のお導きだと思います。本当にありがとうございました。」と何度もお礼を言ってくださり、予想以上に喜んでもらえてすごく嬉しかったです。沖原さんはそのお母さんと少し話しをしたらしく、共に若くしてお子さんを生んで育てているという共通点から「一緒にがんばりましょう!」と励ましあったそうです。沖原さんも目が潤んでいました。沖原さん曰く、「あのお客様はちょくちょく来られているお客様で、なかなか話すきっかけがなかったけど、今回キャンドルソフトクリームをやって話すきっかけができて良かった。」
みんなのチームワークが生んだ感動にとてもいい空気が流れました。店長も「あのお客様今日嬉しくて寝れんのんじゃないの!(笑)」と嬉しそうでした。後日わかったのですが、店長は何を勘違いしたのかあの若いお母さんを私のお母さんと思っていたらしく、話を聞いたときに私達より先にあいさつに行ってしまったみたいです。店長の律義さ故の失敗ですね。
店長!私のお母さんはあんなに若くありませんから(笑)