vol.1049 「副店長のお祝い」

vol.1049 「副店長のお祝い」 2010.10.15
 のん太鮨パセーラ店 正田 道輝
 土曜日にいつもお見えになるI様が、珍しく日曜日の昼にご来店されました。その日はアイドルタイムもバタバタして、いつもは私の近くのカウンター席に座られるのですが、少し離れた席に座られました。私はオーダーが落ち着いてからI様ご夫婦にご挨拶に行きました。
 I様は3年前に母の日の企画で行かれた旅行の話をしてから親しくしていただき、私にとっても大切なお客様です。今日は二人の息子さんの誕生日祝いをされた帰りの様子で「せっかくこっちまで出てきたから、ちょっと正田さんの顔を見に寄ったんよ。」と声を掛けていただきました。飲むのがお好きなご夫婦なので、お酒の肴をオーダーに応じて作っていました。
 うなぎや恵方巻のイベントがあるときにはいつも買っていただいており、“副店長になったことを報告しなければならない”と常々思っていたのですが、なかなか言えず、いつ切り出そうか悩んでいました。私の後ろで一品を作っておられた山根店長が、それを察せられたのか、「8月から正田君が副店長に昇格したんです。」と切り出してくれました。「そうなの。良かった。おめでとう。」とお言葉をいただきました。しばらくして一品のオーダーをいただいたので、裏に下がって作っていました。料理も出来上がり表に出たら旦那さんの姿が見えませんでした。奥さんに聞くと「ちょっとトイレに行ったんよ。」と言われました。
 なかなか帰って来られないので、「かなり飲まれておられましたが大丈夫ですかね?」と心配しているとやっと帰って来られました。「正田さん!これお祝い!」と言われ、一升瓶の木枠に入ったお酒をいただきました。わざわざ『そごう』の地下まで買いに行かれたのでした。「次は店長になるように頑張って!影ながら応援しているから。」という激励もいただきました。お客様からお祝いをいただいたのは初めての事ですし、自分の事をこのように応援してくれているお客様がいるという事に感激も一入でした。
 皆さんの周りにもファンのお客様がいると思います。その人たちがいるから仕事の励みになるし、お客様を満足させるために普段の営業・接客にも力が入ると思います。
 花一輪をいつも心にとめてこれからも仕事に励んでいきます。