フジマ

STORIES Vol.071~075

Vol.071

感謝の葉書の実践

                  ~出会いを大切に!

ベルゼ 弘中 智行

私は2ヶ月くらい前より、名刺交換していただいた方に対して、感謝の葉書を出そうと決意し実行しています。先日、社長と一緒に「大和あけぼの園」に訪問させていただいた時も、前﨑園長先生の名刺をいただきましたので、すぐお礼の葉書を出しました。すると後日、社長宛に手紙が届きました。

(前文略)ごていねいなお葉書まで戴きまして恐縮しているところです。
お葉書での社長様の優しい心遣いが嬉しく、いたく感動、感激いたしました。
実は、この気持ちを誰かに伝えたくて、当園の授産事業のサポートをしていただいているダスキンの営業の人に話しました。
すると次の日、一冊の本(冊子)を貸して下さいました。
作者名は忘れてしまいましたが、内容は「複写葉書」の提唱の講演でした。
その本を貪るように読み上げ、
今までの自分がいかに「もったいない生き方」をしていたのかと、ショックを受けました。
せっかくの「貴重な出会い」があっても、名刺交換だけで終わってしまっていたことは、
数多くのチャンスを失っていたのではないかと思ったからです。
感謝の気持ちや、誠意を相手に素直に伝えることの重要さを改めて考えさせられました。
このことは、朝礼で職員にも話をしました。
字が下手でも、文が下手でも(この手紙もそうですが・・・)感謝の気持ちだけでも先方に伝えることが大事だというのが、みんなの統一した意見で、当園用の葉書を作成し、実施してみることになりました。
私たち福祉職員は、通称「施設バカ」と呼ばれ、社会とのお付き合いが苦手です。
しかし、利用者のために「いい施設にしたい。」という強い想いを持って仕事をしているつもりです。
社長様と弘中様のお葉書は、園の将来に大きな夢と希望をもたせて下さいました。
この感激を社長様にお伝えいたしたく、不躾ながらご報告させていただきました。 (後文略)

今まで社交辞令の名刺交換と考えていましたが、その方との大切な出会いの瞬間だと思い葉書を書くのが楽しくなりました。
思い出せば故藤麻勝昭専務が
『出会いは縁です。我々は縁を宴に、そして円(¥)にしていきましょう。』
と口癖のように笑いながらおっしゃっていました。
パソコン・メールが主流の時代ですが、私はこれからも気持ちを込めた手書きの葉書を出し続けようと思います。

Vol.072

熱いものは熱く、冷たいものは冷たく

のん太鮨山口店 H.S

さざん亭徳山店から9月末にのん太鮨山口店に配属になりました。
初めのうちは慣れないせいか失敗も多く、毎日のように店長に注意されていました。

そんなある日、あるお客様が熱燗を頼まれ、いつものようにおちょこを持っていくと、
お客様はグラスで飲みたいと言われたようで、
レーンにいた店長に『グラスを一つお持ちして!』と言われました。

急いでグラスを取りに行くと、丁度良い大きさのグラスは冷やしてあるものばかりでした。
冷えたグラスに熱い熱燗を注ぐと割れるかもしれないし、
なによりせっかくの熱い飲み物を冷たいグラスに入れるのは、お客様も気分的に良い気持ちがしないかもしれません。
そこで多少の時間が掛かっても、お湯を使ってグラスをある程度温めてからお客様にお持ちしました。

するとすぐに店長が握り場から出てきて
『H!何で今グラスを濡らして持って行ったん?』と聞かれました。
すぐに持っていかなかったから、いつものように叱られるのかとハラハラしましたが、
事の理由を説明すると、肩をバシバシしばかれながら
『お前なかなかやるじゃあないの!そういう気持ちは大切にしんさい!』
と、店長は今までに無いくらいに誉めてくれました。
お客様にも気付かれないような小さな事でも見ていてくれ、それを評価してもらえた事が私にとって凄く嬉しかったです。

11月より握り場に入り仕事をします。
ホールよりも作業+接客と、大変とは思いますが、小さなことも見逃さずどんどん先輩たちのいい所を盗んで頑張っていきたいと思います。

Vol.073

一言のコメント

のん太鮨下松店 正田 道輝

7月下旬から8月初旬にかけて、のん太鮨全店で「元気一番フェアー」が実施されました。
お客様に一番元気が良かった従業員の名前を投票用紙に書いていただき、
誰が得票が多かったかを競うものです。
投票していただいたお客様には、本人から感謝を込めてお礼の葉書を出し
「のん太鮨の一生懸命さ」をPRします。内気な私にとっては、少々悩みの多いフェアーでした。

そんな中、一組のお客様から投票用紙を直接手渡しでいただきました。
投票用紙には、「正田」と自分自身の名前とともに、「親切にしてくれてありがとう」というコメントが添えられていました。
私は“そのお客様に対して本当に親切にしたのかなぁ?”と考えながらもとても嬉しかったです。
そのお客様は、家族連れでボックスの席に座られました。
オーダーを結構多く頼まれた方だったので、間違いがあってはならないと必死に応対したのがこのような結果につながったのだと思います。

以前、ご意見葉書で名指しで「態度が悪い」と言うクレームをいただきました。
自分としては、どのように悪かったのか考えても思いつきませんでしたが、
今考えてみると、あの頃はお客様に目を向けるゆとりなど全くありませんでした。
今回はお客様に対して、正面から向き合えるようになったことで、このようなコメントがいただけたのだと思います。

投票期間は10日あまりで、私は13枚いただきました。
下松店の1位は、濱中さんで40枚以上でした。
濱中さんの一生懸命さと気配りが多くのお客様から支持されるのは当たり前かもしれません。
私も精一杯お客様に向き合えたことで13人もの方から投票をいただけたことを感謝し励みにしています。

大きな声を出して元気に振舞うことによって、オーダーの量も変わっていきます。
レーンの中の握り手は、接客の最前線にいます。
「笑顔」・「元気」・「気配り」をモットーにお客様のご要望にお答えしたいと思います。

Vol.074

スポーツ新聞

さざん亭三次店 M.M

いつもスポーツ新聞を読んでお食事をされる常連のお客様がご来店されました。
その日はたまたま他のお客様が先にスポーツ新聞を読まれていた為、
常連のお客様は仕方なく席に着かれました。
そしてオーダーをされる時、森永副長に『スポーツ新聞が空いたら教えて下さい。』と伝えられました。

やがてお客様の料理は出来上がり、食事を始められました。
森永副長はなかなか新聞が空かない為“どうしよう?”と思い始めました。
時刻は夜の8時過ぎ、外は雨が降っています。
森永副長は急いで自分の財布を持つと、傘もささずに全力で新聞を買いにコンビニへ走りました。

お客様がお食事を終えてレジに支払いに行かれたちょうどその時、
ようやく新聞を買った森永副長が走って帰ってきました。
そして『遅くなって大変申し訳ございませんでした。こちらお持ちくださいませ。』
と言ってスポーツ新聞をお客様に差し出しました。
お客様の感動はもちろんの事、森永副長もとても嬉しそうでした。

さざん亭三次店の最近会った花一輪です。
お客様に対しての言葉遣い、おじぎの角度なども大切なことだと思いますが、お客様が喜ばれる事が、自分の喜びになると感じることが一番大切だと思います。
このスタッフの行動はまさにそれだと思います。
皆さん!!言葉では『お客様の為に・・・』とよく言いますが、それが自分の喜びだと感じていますか?
私にはまだそれが出来ていないように思います。
私はもっと【花一輪】に興味を持とうと思います。
興味を持たないと何も始まらないし何も広がっていかないからです。

三次店の中村店長、森永副長をお手本に
『こんな行動は当たり前だ!』と言えるよう、いろんな人を見ながら勉強していこうと思います。

Vol.075

Sさんの夢のある作品紹介

ベルゼ I.K

昨年から、竹内トレーナーには、一心のサービス向上の為に大変お世話になっています。
私たちを指導しながら一心のすばらしいディスプレー作品に感銘され、その事を伝えられたのでしょう、
先日さざん亭モール周南店の皆さんが見学ツアーに来られたそうです。

その話を伺い、私たちベルゼの仲間のSさんが、お客様に感動を与えていることを、
何とか皆さんにお伝えしたいと思い、文章力のない私ですがペンを取ることが出来ました。

彼女は「ベルゼさん」としてのお仕事は言うまでもなく、店内の雰囲気作りナンバー1のセンスを持っておられます。
“お料理を待つ間、お客様の心がやすらげば”との思いで、正月、おひな様、端午、敬老、クリスマス等の季節に応じて、それはユニークですてきな夢のある作品を作って飾ってくれています。
自前で壊れないよう持って来たり帰ったり・・・。

お客様への気持ちがなければできるものではありません。
お客様が覗き込んで会話されている姿が何とも微笑ましく、おかげで私たちも笑顔になり会話に誘われます。
『この作品どなたがされるんですか?』
との言葉に、即『私たちの仲間なんですよ!』と自慢げにお答えします。
時には教えてほしいとの声もあります。
彼女の心の暖かさがにじみ出て、じっくり見ていると、まさに今年のスローガン【愛嬌】そのものです。
是非皆さん!ベルゼ、一心ツアーにお越し下さい。