感動の花一輪とは、フジマグループが取り組んでいる 『お客様に花一輪そえるサービス、花一輪運動』 のエピソード集です。>>詳しくはこちらをご覧下さい。
STORIES Vol.016~020
目の手術頑張って下さい
~一人一人のお客様を大切に、それが花一輪
さざん亭岩国店 山本 貴志
7月のある日のアイドルタイムのことでした。
パートのM君がホールで仕事をしている時、お客様が来られたのでご案内しようと準備していましたが、なかなかお店に入って来られません。玄関まで行ってみると、体の不自由なおばあさんとその娘さんが、重い玄関のドアを開けづらそうにしていらっしゃいました。
そこで私がドアを開け、M君が店内にお連れし、お席までご案内して行きました。
M君のお母さんも体の調子があまりよくないので、そのお客様を見ていると“うちの家と同じかな?”と思い、優しく気を使いながら接客しました。
そしてお帰りになる時『明日、母の目の手術なのですよ。』と娘さんがおっしゃったので、M君が『明日の手術頑張って下さい。頑張って体を直してまたお越し下さい。』と激励すると、おばあさんが感動され『絶対にまた来ます。』とおっしゃったそうです。
そして数日後の夜、『ありがとうございました。無事手術が終わりました。あの時はお世話になりました。』と、お店に娘さんからお電話を頂きました。
そして、8月2日にご来店され、ご意見はがきを書かれ社長に送られました。
≪お客様は神様でもあるけど家族でもある≫と思い、M君は毎日仕事に取り組んでいます。
お客様一人一人を大切にしていかなければならない、それが花一輪と感じた出来事でした。
<岩国市通津のお客様からのご意見はがき>
7月10日夕方、足の不自由な84歳の母とお店に入る前、すぐ私たちを見つけ、若い男性の店員さんが戸を開いて下さいました。明日母が目の手術だと話しました。帰る前、タクシーを頼みました。
するとわざわざ外まで来て下さり『目の手術頑張って下さい。』と、なんて素晴らしい若者だろうと感動で涙が出てきました。本当にありがとうございました。
目の不自由なお客様を明るい席に
~お客様のご希望にできる限りの対応をして差し上げる
さざん亭モール周南店 M.C
10月5日(木)お客様からのご意見はがき】 岩国市 S.T様
いつもは妹とよくさざん亭に行くのですが、今日は目が少し不自由な母も一緒でした。席を『あちらにどうぞ。』と言われたのですが、母の目のことを言い『明るい窓側が良い。』というこちらの都合を、気持ちよくくみ取って下さり、美味しいものを気持ちの良い態度で満足して帰りました。何度でも行こうと思いますね。
女性3名様をご案内しようとしたところ、ソファーから立ち上がられたご婦人を、他のお二人が両脇から支えるように歩かれていました。私は足がご不自由なのかと思い『どうぞゆっくり歩かれて下さい。』と言った後『なるべく近くのお席がよろしいでしょうか?』とお尋ねしました。
すると、娘さんと思われる方が
『母は目が悪いので、なるべく明るい席がいいのですが空いていますか?』
とおっしゃいました。ちょうど窓際の座敷が空いていたので、すぐご案内し、窓際においてあるポップメニュー2枚も『どうぞ下に降ろされて下さい。その方が光が差し込んで明るくなります。』とお伝えしました。
他に何をして差し上げればいいか、自分ではよく判断できなかったので
『何か他にご希望がございましたらお申し付け下さい。できる事があればやらせて頂きます。』
とお伝えしたところ『ご親切にありがとうございます。』と言って頂きました。
心の中で“こちらこそ、ご来店頂きありがとうございます。”と思っていました。
多忙時だったのですが、お帰りの際もお見送りのごあいさつができました。
この件ではがきを出して頂いた事に、私のほうこそ感謝の一言です。
油物が食べられないのですが、何かありますか?
~お嬢ちゃんの何か悲しそうな、不安そうな顔を見ていると・・・
さざん亭防府店 内藤 紀弘
お客様からのご意見はがき 防府市 N.M様】
先日、2番目の娘が疲れの為ジンマシンが出てしまい、病院の帰りに、このさざん亭に食べに来ました。
その時は、「油物が一切ダメ」という医者からの指示で、その事を店の人に伝えると、気持ちよく料理を作ってくれました。とても嬉しかったです。その時の事は今でも感謝しています。
夕方のピークタイムの時に、家族4名様でご来店されました。
たまたまご案内は私がしました。席に座られてすぐ、お母様が私に『娘が油物を一切食べられないのですが、何かありますか?』と言われました。
そうして娘さんの顔を見ると、何か悲しそうな、不安そうな顔をして私の方を見ていました。
忙しい時間帯でしたが、“お嬢ちゃんにそんな顔で見つめられると、作らないわけにはいかないな”と思い『雑炊をお作りしましょうか?』と伺ったところ、お母様が『そうですね。』とおっしゃいました。
『お嬢ちゃん!野菜は好きかな?』と聞くと、『うん!!』と答えたので、野菜を入れた雑炊を作ることにしました。そして、フルーツの盛り合わせを、女の子が喜びそうに、可愛く盛って上げました。
その後、忙しくバタバタしていたので、私は厨房に入っていました。
一段落してホールに出てみると、丁度お帰りになったところでした。
片付けに行くと、きれいに召し上がっていたので、私はとても嬉しい気分になりました。
あのお嬢ちゃんは、今ごろは油物も食べられる様になっているでしょうね!!
手作りの「ふくさ」にお褒めの言葉
仕出しセンター徳山店 佐々木 良子
ある日、1本の電話が入りました。『少々お尋ねしたい事があるのですが・・・。
昨日あるところでオ-ドブルをご馳走になったのですが、その中に豆腐で出来たようなもので・・・』
そこまでお聞きしたとき、私は胸の内がドキドキしだし“何かクレ-ムでも!”と思い、“何だろう?”と、色、形、味とか聞いていました。ところが最後までお聞きして見ると『あまりに美味しかったのでどちらの業者さんで買われたのでしょうか?』との事。
それは「ふくさ」と言う料理で、昔はハマチの頭、カマ等、捨てていたものを、今は蒸して骨を丁寧に取り、ほぐした上、卵、ひじき、人参等を加え、時間を掛けて作っている蒸し物だったのです。
『当社の手作りなんですよ。美味しいと言って頂いて嬉しく思います。』と話しました。
『分けて頂けないものか?』とおっしゃいましたが、そうもいかず、『今度オ-ドブルをご注文なさった時、沢山入れましょうね!』とお約束しました。
たまたまその日が製造会議だったので、『手をかけるという事が如何に大変か!でもそうすることによって、今回のように、お客様から直にお褒めの言葉をいただき、私たちの仕事の喜びがあります。
益々張り切って手作り料理に力を入れよう!』とみんなに話しました。
調理場の方達に、うるさく言って、ケチケチ店長ともあだ名がついている私ですが、この紙面を借りて 感謝!・感謝!
影の力に感謝!
仕出しセンター徳山店 佐々木 良子
仕出し部ではお客様からお料理の御注文をお受けした時、行事等を必ず聞き、箸袋に<祝○○○>とか<御法要○○家>というように、御名前を印刷するようにして大変喜ばれています。
お子様用箸もさざん亭を見習い使用しています。
しかしながら、その箸袋には25年も前の<むすびのふじま>の時代使用していた、カニさんがむすびを持っているふじまのキャラクタ-<ぎょろ君>の判子を押していた為、“面白くないなー。何か新しい物を考えないと・・・”と思いつつ、すっかり頭からその事は離れていました。
ところが、本日お客様の家で配膳をし終わって説明の折、ふと見ると子供箸に可愛らしいキャラクターのシ-ルが張ってあるではありませんか。感動。
丁度その時、小さい子供さんが泣き出したので『ボク、これ見てごらんキラキラで可愛いよー。』
と言ったら、子供心に何か引き付けられるものがあったのでしょう、子供さんは、手に取ってまじまじ見ながら恥ずかしそうに『にこっ』としたのです。
お客様から『良かったね。ありがとうは?』なんて言われ気を良くした私です。
その時、何時も箸を準備してくれるNさんが、シールを自分で買って来て張ってくれている事に気づきました。
今現在、仕出し徳山が順調なのはこうした影の力が沢山有るからと、私は感謝の気持ちで一杯になりました。お客様に喜んで頂く事は無限に有ると思います。
私も皆さんと情報交換しながら他店に負けない店作りにしたい、又しなければいけないと思いました。