vol.1115 「会長の一言」

vol.1115 「会長の一言」
仕出し周南店 黒磯 保実
今から5年前の12月の事です。私は、満60歳の誕生日を終えたばかりで、重い気持ちで毎日を過ごしていました。“私も、もう60歳だ。還暦だ。定年だ。”と数日間沈んだ気持ちで仕事をしていると、藤麻会長が臨店されました。
私は小さな声で「私も、もう60歳になりました。還暦です。」と言いました。すると会長は私を正面から見据えて大きな声で「おっ、まだ60か!」と一言。そのままスタスタと帰られました。私はその言葉に“ハッ!”として“そうか私はまだ60歳なんだ。まだこれからなんだ。”と一気に気持ちが晴れました。
翌年の11月まで八丁櫓にお世話になり、後を森永店長に託して仕出し周南店に行きました。そして年が明け1月21日に広島へ単身赴任をしました。60歳を過ぎての単身赴任という事で、家族は心配しましたが、私は何故かすごく楽しい気持ちでした。それというのも、五日市に出来るスーパー銭湯内に、新しい店を立ち上げる手伝いが出来るからです。何歳になっても、新店の立ち上げはすごく嬉しいものです。久しぶりに鶴崎部長の下での開店準備です。毎日忙しく充実した日を送りました。グループ内の多くの方の助けもあり、無事に翌2月にオープン。営業も順調に出来ました。
翌年4月、1年3ヶ月振りに仕出し周南店に帰りました。そして翌年1月心臓の手術をし「もう現場復帰は無理かな」と一瞬思いましたが、会長の「まだ」という言葉が頭に浮かび、“まだまだ頑張れる。”と思いリハビリに精をだし、6ヶ月かかると言われた職場復帰を、4ヶ月で出来ました。今では、娘(八丁櫓パート)、孫(さざん亭アルバイト)と親子3代に渡りグループ内の職場でそれぞれお世話になっています。
これからも「まだ」と「まだまだ」の気持ちを大事に、毎日出来る迄やるぞー!
最後に会長の一言に大感謝です。
2014.7.18