vol.1112 「白い恋人」

vol.1112 「白い恋人」
 のん太鮨下松店 藤井 元貴
 休み明けで仕事に来た時の事です。
 いつものように各店の営業日報を見にパソコンの前に座ると、北海道の銘菓『白い恋人』が私宛に置いてありました。“誰からなのかな?”と思い見てみると、常連様のM様から私へのお土産でした。
 思い返せば2週間前、M様がご来店された時に「毎年私たちは家族でこの時期に北海道旅行に行くんだよ。」という話で盛り上がり「それならお土産待っていますね。」と冗談で言ったことを思い出しました。その時は話の流れで何気なく言ったつもりでしたが、M様はしっかりと覚えておられ、わざわざお土産を買って来て下さったのでした。
 M様は昔からよくのん太鮨をご利用になられて、社長とも青年会議所時代の友人という間柄です。私がのん太鮨下松店に転勤になってから1年弱なので、まだまだ短いお付き合いの常連様です。いつもご来店されると「しまあじダブルにかんぱちシングル!」それが合言葉になっています。お酒と食べる事そしてパチンコが大好きで、ここに来るといつも決まった料理とお酒をお召し上がりになられます。その合間にパートの竹中さんや宮本さん、私や店長や副長を捕まえては冗談を言いながら、楽しい会話を酒の肴にして、最後はあら汁で締めて帰られます。
 M様はとてもユーモア溢れる方で、以前紹介した「石田君は靴下片っぽなのか?」など来られるといつも愉快な会話の花が咲き、店内も自然と明るくなります。転勤当初しばらくは「藤本君は元気か?しっかりやっているか?」など、藤本君が転勤したのを寂しそうに話されていましたが、最近ではその話題も少なくなり、“少しは藤本君の代わりになってきたのかな”と思うこの頃です。
 今回はお客様から気遣いや思いやりの大切さを改めて学ぶことができました。今後は一人でも多くのお客様に、こちらから感動を与えられるように日々思いやりのある対応を心掛けていき、今以上地域に根差したお店にしていきます。
2014.7.9