vol.1104 「思いやりの心」~漁師の方のお手伝い

vol.1104 「思いやりの心」~漁師の方のお手伝い
 藤麻水産 福永 浩嗣
 藤麻水産は目の前が港になっているので、毎日地元の漁師さんが漁に出て行くのを目にします。お昼前になると皆でどの漁師さんが出たので明日は○○の魚があるなど、雑談しながら情報交換をします。
 先日、地元のYさんという漁師の方が漁に出られたのを確認した三浦誠さんは、翌日の出荷量が気になり、帰り際に船まで様子を見に行きました。Yさんが建て網(3m×150m)の掃除をされていたのを見て、経験のある三浦さんはそのお手伝いをしながら、当日の釣果や海の様子を聞いたそうです。Yさんは数年前までは毎日のように沢山の鯛を出荷されていましたが、最近では高齢と体調不良のため、あまり漁に出られなくなりました。その日も思うように魚が獲れずにいたようです。
 翌日Yさんが魚を出荷され「昨日は三浦君が網の掃除を手伝ってくれて早く終わったから、もう一回魚を獲りに行って来たよ!」と嬉しそうにリベンジされた事を話されました。おかげで荷も増えました。
建て網の掃除は高齢の漁師の方にとっては大変な作業です。些細なお手伝いでしたが、三浦さんの行動は売上貢献にもつながり『お・も・い・や・り』(オリンピック招致のプレゼンとちょっと違いますが・・・)の行動だったと思います。
 漁師の方や仲買人の方との信頼が大切な市場です。私も初心に戻り、仲買人の方や漁師の方とのふれあいを大切にし、一つの大きな家族のような市場にしていきたいと思います。
2013.9.14