vol.1097 「周りに人が集い、笑顔がある訳」

vol.1097 「周りに人が集い、笑顔がある訳」
 のん太鮨マネージャー 清水 猛之
 あるランチタイムも落ち着いたのん太鮨防府店の平日の午後、一緒にネタ打ちをしていた吉森君に「先に飯食って来い。」と伝え昼食に行かせました。
 「ちょっと出てきます。」と財布と車のキーを持ち珍しく出て行きました。いつもは二階の休憩室で弁当食べるのにな?と思いましたが深くは考えませんでした。 休憩時間も終わりの頃、「お先に頂きました。」と言って、汗だくで帰って来ました。
「マネージャー、今、動物病院に行ってきたんです。」
「なんで?」
「朝、廃油缶の所にすずめが居たんです。缶のまわりに油がこびり付いていて、それに引っ付いたんでしょうね。動けない状態でした。羽はもちろんの事、もう皮膚まで痛んでいる状態でした。」
「そうやったん。」
「それで獣医の先生に、もう治らないから可愛そうだけど安楽死させてあげようって言われ、仕方がないからお願いしました。ビニール袋に入れ麻酔をかけました。」
「そうか~仕方なかったんやね。」
「で、なるべく近くに埋めてあげてって言われたんで、裏の空き地にさっき埋めてきました。」
「偉いね。でも結構お金かかったろう?」
「いえ、その先生は寛大な方で取られませんでした。」
「へぇ~凄いねその先生!」(ちなみに防府店の近くのS動物病院です)
「はい。僕もびっくりしました。」
 当り前の事なんでしょうが、ただすずめの命を大切に一生懸命考えた吉森君の行動に私は感動してしまいました。自分の事ばかり優先していたら病院までは行かないと思いました。
 彼の周りには人が集い、笑顔があります。人の細かなトコロも見逃さない彼の気持ちがその理由なのかも知れません。今回の事で身近な命の大切さ、周りへの気配りや愛情の大切さを改めて教えられました。吉森君ありがとう!
PS:廃油缶の回りきれいにしといてね!
2013.8.11