vol.1040 「失敗からの教訓」

vol.1040「失敗からの教訓」 2010.6.27
 さざん亭徳山店 三間 なつみ
 さざん亭徳山店に配属となり、もう2ヶ月が経ちました。その中で一番印象に残った事を紹介します。
 F様という女性の常連様との話です。その方は、1日に2~3回ご来店されることもあり、私が最初に顔と名前が一致したお客様です。
 先日ランチタイムに2名でご来店された時、「昼はもう食べて来たから、デザートだけでいい。」と言われました。そしてりんごジュース1つと抹茶生チョコアイス2つ・冷し白玉ぜんざい1つとオレンジシャーベット2つを一気にご注文されました。いつもデザートは一緒にお持ちしているので、ためらいも無く全部一緒に作って持って行きました。提供までに少し時間がかかりました。すると「全部いっぺんに持ってくる事があるかね!」と怒られてしまいました。
 よくよく考えてみると、一度にお持ちしても食べられる量ではありません。どうして「どれから持って来ましょうか?」と聞かなかったんだろうとすごく落ち込みました。店長にその事を報告すると、「そうだね。自分だったらどうして欲しい?まずそこも考えなきゃいけないね。でも良い失敗をしたね。」と次は気をつけて行動するよう注意を受けました。
 翌日もF様は来店されましたが、正直、私は少し恐くてあまりテーブルに行きたくないなという気持ちでした。でも「ここで行かなくては…」と思い、お茶を持って行きました。お茶をお出しすると開口一番「昨日は怒っちゃってごめんね。」と優しく声をかけて下さいました。元々は私の考えが足りなかったのが原因なのに…許して下さったのです。私もF様に「もう少し考えてすれば良かったのに申し訳ありません。」とお詫びをしました。自分の中のモヤモヤも取れてスッキリもしました。
 できるだけ失敗しないようにと行動する事は大切だと思いますが、今回の失敗から、お客様の気持ちになって行動することがいかに大事かを学びました。これからも、まだまだ色々と失敗をすると思いますが、そこから必ず何かを学びとれるように、そして同じ失敗は二度としないように行動したいと思います。